花イベント2作品の感想(おぼろつきよ様・桃色テロル様)

こんにちは! あははCAT(略称:キャハハ)です!
花イベントに投稿された作品を読ませて頂いたので、感想を残します。

※花イベントに対する感想スタンス
作者様からのご要望がない限り、面白かったところ(良い点)のみを書いていきます。なお、作品に対する改善策の意見は一切言いません。

【血梅の枝】 作:おぼろつきよ様

▼血梅の枝
https://kakuyomu.jp/works/1177354054882244968

―Good Point―
・エピソードを通して新選組の歴史を垣間見れる
・どんでん返しでほっこりする
・読後、血梅に深さを知る

初めまして、おぼろつきよ様!
この度は花イベントに参加して頂き、ありがとうございます!

八王子の空襲後も奇跡的に残っていたとされる「血梅」は、なんて美しい花を咲かせてくれるのでしょうか。気になって写真を拝見しましたが、本当に綺麗でした!確か新宿には新宿御苑とかあったはずなので、誰か植樹してくれないかな、なんて思いましたw

さて本題の感想に入りますw
この物語の面白いところは、血梅という木を通して、おぼろづきよ様が持つ新選組の歴史や愛を知ることができます。正直、始めは大学生の千枝が新選組の歴史を誰かと語りながら、史跡巡りを楽しんでいくストーリーなのかなと思ってました。

しかし、日野駅にたどりついた千枝ちゃんは道を間違えて、なんと日野宿本陣に辿り着かないのですwこれはどういう路線にいくんだ、と若干の不安を覚えながら読み進めていくと、一人の若い女性と出会い、血梅や新選組の話を聞くことができます。

RPGでいうキーキャラクターですね!
瓦解元年、近藤勇が愛した血梅、近藤勇や土方歳三の最後、八王子千人隊隊長である石坂さんの惨い最後などなど、作者様が伝えたいと思っている知識が詰まっています。ちなみにエピソードの中で、私が知っていたのは「近藤さんと土方さんの最後」だけだったので、読んでいて新鮮でしたねw

ただ、この物語のキモとなるのは、新選組の知識を得ておわり、というわけではない点です。しっかり伏線とどんでん返しが用意されています。驚きを感じると共にほっこりする展開なので、読んだ後はお茶でも飲みながら血梅を眺めるかなぁとか、想いを馳せることもあるかもしれませんw
何より主人公の千枝ちゃんが影響してくる最後なので、グッときますね!

ではでは、私の感想はこのへんで!
血梅を通した新選組やお琴さんの話を読ませて頂き、ありがとうございました!


【アカバナーの咲く島で。】 作:桃色テロル様

▼アカバナーの咲く島で。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054889039235

―Good Point―
・アカバナーを使った不思議な現象が面白い
・キャラの方言が可愛い
・オジィの言葉が深い

初めまして、桃色テロル様!
花をテーマとした小説を投稿して頂き、ありがとうございます!

作品を確認したところ「連載中」から「完結」に変更されていたため、僭越ながら感想を残しますね!(イベントが終了する前に気づけてよかったw)

沖縄で有名な花「アカバナー」を題材とした作品でしたね。アカバナーって単語だけ聞くと、何の花だろうと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれませんが「ハイビスカス」のことです。これで「ああ」となるはずw
ちなみに仏壇やお墓に供えられる花としても有名で、沖縄戦争で亡くなった方々へ祈りをこめてアカバナーを捧げる方もいらっしゃったそうですね。

さて本題の内容ですが、アカバナーの花言葉「新しい恋」が巧みに使われていました。ボーイミーツガールではありますが、変わった出会いから始まり、ちょっとしたどんでん返しを見せてくれます。端的にまとめると……

序盤は真っ赤なワンピースの女の子が現れ、唐突にキスをされて、なんだなんだと不思議な違和感に引き込まれていきます。そしてキスに心地よさを感じた主人公の草介くんは、親友の龍太からアカバナーの重要な情報を聞くものの、聞く耳を持たないまま再び少女に逢いに。
すると、キスをしてくれた女の子が一気にどどんと出現。キスは同じ顔をした複数の女の子(アカバナー)たちだった。←驚愕w

そこで草介くんが失言。自分だけに愛を向けてキスをしてくれたものと勘違いしていた彼女たちは、主人公に怒って襲いかかる。その後、路上で目覚めた主人公はオジィから聞いたアカバナーの話を思い出す(なお、親友の話の時点でオジィの話は一回出てきます)。アカバナーの真意を知った草介は謝り、自分にとりついていたのが「恋わずらい」と気づく。

と、まぁ、こんな感じでしょうか。(どこが端的なんだって感じですがw)
それにしても作中の急展開はびっくりしましたね。同じ顔をした女の子がぞろぞろ出てきたら、そりゃ誰だって「え?え?」ってなりますよw

あと作中でほんとオジィがいい言葉残していくんですよね。私には回想途中のオジィが、親指立てて「グッドラック!」って言ってる姿が容易に想像できましたw
特にこの文章。

>無数の蕾があるため、同じ花が咲いているように思えるが、花の命は一日きり。それなのに、花をむしり取って捨ててしまうとは、けしからん、と。(作中引用)

めちゃかっこいいです。そして大事なことでもあります。
花の命は人の一生と同じで儚く短いものです。でも、だからこそ自分が一番輝いて咲ける瞬間は、必死に咲き誇ります。その瞬間を人間が勝手に奪ってはいけないのです。言わば奇跡の瞬間なんですから!

と、ちょっと熱くなったところで私の感想は以上ですw
アカバナーを載せた素敵な小説を投稿して下さり、ありがとうございました!

1件のコメント

  • >桃色テロル様
    こんばんは、桃色様!
    コメントありがとうございます!

    ぜひぜひ作者様たちが書いた渾身の一作を読んでみてください。きっと良き気付きが得られるはずですw
    ちなみに花イベント自体は明日までなのでご注意ください!(終了した後も残るみたいですが、一応ご連絡ですw)

    あと余談ですが、桃色様の作品で出てきたキャラの沖縄弁?良かったですよ!グッドポイントに挙げておいて触れてなかったので、念の為ここでw

    ではでは、お花の小説楽しんでください〜!
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