花イベント2作品の感想(天野蒼様・影宮様)

こんにちは! 2作品を読ませて頂いたので、感想を残します。
以下、引用。
>なお、私の基本的な感想スタンスとしては「面白かったところ(良い点)」「つまらなかったところ(微妙だった/気になる点)」をメモして挙げて、改善策といった意見は一切言いません。
>とはいえ、今回のイベントは私がお願いしている立場なので、作者様から要望がない限り「面白かったところ」のみを挙げたいと考えていますw


【楽園の消滅】 作:天野蒼様

▼楽園の消滅
https://kakuyomu.jp/works/1177354054887684104


―Good Point―
・蝶とたんぽぽの擬人描写が面白い
・蝶のやることがえげつない(生きるためには仕方ないでしょうけどw)
・締めの台詞がかっこいい

初めまして、天野蒼様!
擬人法を用いた花の小説を寄稿して頂き、ありがとうございます!

話の内容をしっかり理解するため、3回ほど読ませて頂きました。1回目で「なるほど」とは思ったんですが、オチを知った上で再度過程を読んでみると、やはり見方が変わって面白いですね!

蝶と言えば、口吻を使って蜜を吸うものですが、作中では蜜を吸う姿=魂を吸うものとして描かれているため、なんだかすごくホラーに感じましたwおそらく作者様の狙いだとは思うのですが、たんぽぽたちが萎れていく痛々しい姿は花好きとしては、ちょっとショッキングでしたw

ただ、作中でもありましたが、たんぽぽは開花した後、綺麗な綿毛となり、風に乗って種を運びます。そうして子孫を繁栄させていく素晴らしさを持っているので、例え倒伏したとしても、たんぽぽの世界が完全に失われることはないと信じたいですw(でも楽園の消滅ですから、きっと個体数はかなり少ないとは思うんですけどねw)

それから、最後の締めの台詞がかっこよかったです!
今はなき楽園ですが、たんぽぽたちが輝いていた時代に対し、思い馳せるように語っています。こういう締め方はグッときましたw

擬人化の小説は久々に読んだからなのか、新鮮に感じて最後まで物語を楽しめました。ちょっとしたホラーにより恐怖を感じた部分もありましたが、エンターテイメントとして面白かったです!ありがとうございました!


【あなたに贈る私の望み】 作:影宮様

▼あなたに贈る私の望み(スノードロップ)
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888960371


―Good Point―
・花言葉を上手く使った伏線と描写が面白い
・主人公の「私」が可哀想で仕方ない(心を締め付けるという意味で良き)
・最後まで読みやすい

初めまして、影宮様!
私が開催している花イベントに小説を投稿して頂き、ありがとうございます!

影宮様の小説で衝撃を覚えたところは「花言葉」ですね!
親友の子がずっと主人公に渡し続けてきたスノードロップ。逆境の中の希望という想いをこめて渡していたそうですが、実はそうではなかったというところがこの物語の大きな「転」です。

花の中には込められた花言葉が複数存在する場合もあるため、一般的には送り主がメッセージカードなどをつけて想いを届けることが多いんですよね。しかし、今回のエピソードの怖いところは、花を渡す親友の「表」と「裏」があること。

私もスノードロップを何度かもらったことがあるんですが、作中のような意味でもらっていたらゾクッとしますねwそれにしても、この作品で最も可哀想なのは主人公の「私」です。親友に嫌われ、いじめられ、花言葉によって花を嫌い、最後は命まで絶ってしまいます。

正直、最後まで読んで暗い気持ちになりましたw
何か主人公に救いがあればと思ってしまいますが、そこは影宮様の描く大切な物語ですからね。せめて亡くなった先では幸福になってほしいと思うばかりですw

それでは、花言葉を巧みに使った小説を読ませて頂き、ありがとうございました!

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