こんばんみ。2作品を読ませて頂いたので、感想を残します。
以下、引用。
>なお、私の基本的な感想スタンスとしては「面白かったところ(良い点)」「つまらなかったところ(微妙だった/気になる点)」をメモして挙げて、改善策といった意見は一切言いません。
>とはいえ、今回のイベントは私がお願いしている立場なので、作者様から要望がない限り「面白かったところ」のみを挙げたいと考えていますw
【紫陽花と四葩】 作:更科周様
▼紫陽花と四葩
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888949729―Good Point―
・衝撃のどんでん返し(愛と切なさがこみ上げます)
・紫陽花に対する愛がひしひしと伝わってくる
・最後まで読んだ後にふみちゃんの回を思い返すと、別の気持ちが胸に宿る
・この物語に本当の意味での悪者はいない
・様々な花が出てきて、花とエピソードの関連性を考えさせられる
こんばんは、更科様!
先ほどは近況ノートにて完結の件について教えて頂き、ありがとうございます。
さっそく最後まで読ませて頂きました!
まずこの物語には様々なエピソードを通して花が出てきます。本のタイトルに書かれた「桜」から始まり、キャラの名前である「四葉」、タイトルにもある「紫陽花(ハイドランジア)」、遊歩道を彩る「ソメイヨシノ」、ふみちゃんがもってくる「シロツメクサ」、死臭をごまかす花(詳細は書かれていませんが百合や蘭、デルフィニウム、グラジオラスなどでしょうか)、そして「白い紫陽花」。
私が感激したのは季節ごとに違う花を出して、しっかりキャラクターたちに関連性や意味をもたせているところです。特に紫陽花に関しては、更科様の想いがこもっていたのでしょう、より詳しく描かれていて嬉しかったです。ちなみに終盤の「白い紫陽花」が出てきたとき、ニヤリとしてしまったのは私だけではないでしょうw
気になる方はぜひ花言葉を調べてみてくださいね!
物語の話に移りますが、前半からのつかず離れずの距離感を保っていた二人から、よもや後半からそんな展開になるとは思ってもみませんでした。いや、確かにソメイヨシノの回でそれらしき伏線はありましたけど!これから五月くんか四葉ちゃんがほだされていって、ピュアピュアなラブコメが始まるのかな、なんて思うじゃないですか!w
一条くんとかふみちゃんとか、ナイスアシストキャラもいたので良い意味で裏切られてびっくりしました。あと途中参加の三鷹さんは……読んでて切なくなりました。四葉ちゃんの気持ちもわかりますけど、あんな冷たい言葉うけたら、今後の医者としての人生を立ち直れるかどうか……w
なお、本作でスクロールが早くなったところは「書きかけた手紙」と「計画」の章ですね。読者としては四葉ちゃんが隠していることが気になりだして、会話の端々から五月くんに伝えたいことだったり、秘密の断片を探す楽しさがありますw
長くなってしまいましたが、最後に一つだけ。
更科様の描く四葉ちゃんは、大人びているようで内心は幼児のように臆病な子です。本心や恋心を隠している姿も、後から知って読み返してみるとグッとくるものがあります。それから余談ですが、女の子の言葉には注意深く耳を傾けないとなぁ、と反省しましたw
それでは、花をテーマにした小説ありがとうございました!
【恋を知らなくも、恋。】 作:遥 かずら様
▼恋を知らなくも、恋。
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888950048―Good Point―
・キンモクセイの花言葉は「気高い人」
・大学卒業に向けて起こる気持ちのすれ違い
・主人公の名前がスミレ(花言葉の関係性が気になりますw)
こんばんは、遥かずら様!
早速、「恋を知らなくも、恋。」の一作目「思い出のキンモクセイ」を拝読しました。また、梗概のところに「オムニバス」の5文字があり、見落としていたことに大変申し訳なく感じました。改めて陳謝いたします。
さて、キンモクセイといえば、作中でもキャラの台詞で出たとおり、とてもあま〜い香りのする花です。中国を原産地とする花で、向こうでは「桂花(けいか)」と呼ばれています。余談ですが、そういえば熊本のラーメンにもありましたねw
そして花言葉は「気高い人」あるいは「謙虚」といった言葉になります。作品を読んだ限りでは、気高い人?なのかなと想いましたが、気になる点が一つあります。主人公の名前が「スミレ」ちゃんなのです!
実はスミレは多種多様な種類があり、色ごとに花言葉がついていたりします。なので、キンモクセイというタイトルではあるものの、スミレちゃんの元彼氏さんに対する言葉は別の意図があるのではないかと想像してましたw
白を選べば、あどけない恋心が垣間見えますし、ピンクであれば今後の希望などが見えてきます。すべての答えは作者様の心中なので、なんとも言えませんがw
それから作中で「お」と思った台詞が、スミレちゃんの言葉です。
「想い出は思い出に変わる。楽しかった思い出は今日を境に互いの胸にしまい込めばいいだけ。それだけでしょ」
見方によっては、めっちゃドライwって思いましたけど、もう恋に恋することをやめるという点では、納得のいく光る台詞でした!
キンモクセイをテーマにした素敵な小説、ありがとうございました!