小説は読書メーターにて感想を綴っているが、それ以外に見たもの・読んだもの・聞いたものの記録をしておこうと思い立った。来月もがんばれ。
※フィクションは基本ネタバレ込み
シアン・ヘダー『コーダ あいのうた』(地上波放映を録画で)
:人物が二人画面にいる時、ポジショニングで関係性を表現しようと意識している気がした。おれはあまり映画を観ない人間ので、たまたま波長が合って気づいた/そう錯覚しただけかもしれない。
おれが一番手にとっているフィクション形態はマンガなので、ポジショニングを思い浮かべつつ小説は書いているのだが、読み返すとその類の描写がどこにもなくてびっくりすることがある。
主人公が部活の発表会で歌うシーンで無音→音大の入試で手話を交えながら歌う主人公→入試が終わったあと、アカペラで聾者の父の横(ここで横並びなんだよね)で歌う、という流れが美しくて勉強になった。
藤沢もやし『御手洗家、炎上する』(2巻無料公開→全巻読破)
:久々にミステリを読んだ気がする。核になる事件の「誰が」「なぜ」そうしたか、が明らかになるまでのどんでん返しぶりが気持ちよかった。一気読みした限りでは気になる矛盾、問題点はなし。画風は今ウケるタイプではないように思えるが、要所でのキャラの表情がとてもグッドだったので、今、原作者としてだけで連載をしているのは少しもったいない気がする。
星野源「生命体」
:世界陸上のテーマ曲にしては歌詞が尖っていると思う。
(注:おれは鍵盤楽器を習っていた後遺症のせいで歌詞をほとんど聞かずに音楽を聴く)
星野源は「好き」枠ではなく「尊敬」枠に移動しつつあったが、セッション感が強いこの曲はわりと好み。