長尾たぐい

「俺」は、実家の有り余る金を使って美術大学に通い、有望な若手作家との繋がりを作っているはずの俺の双子の弟・英人が、放蕩の合間に街で知り合った少年・リオンを弟子と称して連れ歩いてい…

【あらすじ】 家庭用愛玩ロボットNICOBOの動きには何か秘密があるようで……？ 第7回 私立古賀裕人文学祭　テーマ「ダンスをご覧ください」参加作品。

注意：著名人の自殺に言及しています。推奨読者→心身ともに健康な方 金子玲介「赤い公園を聴き続ける」（小説新潮7月号）への応答、かつ創作についてのエッセイ。 【既作品不可】エッセイ…

人生で一度もカルビを食べたことがない人間が、架空のカルビ肉のレビューを書きました。 第６回 私立古賀裕人文学祭、テーマ「架空 “☆1” レビュー」の参加作品。

ヒナコとアスミは三十年来の友人だ。旅人暮らしをしているアスミが帰国後体調を崩し、ヒナコの自宅に身を寄せている間、ヒナコは奇っ怪な生物が出てくる夢を見てはそれを忘れていた。しかし―…

年上の女性を連れて、町のお盆祭りに行く男子高校生の話。 さいかわサマーダッシュ参加作品。 落語の「牡丹灯籠」「応挙の幽霊」オマージュ……のつもり。

2024年5月19日（日）に名古屋市志段味図書館にて開催された創作ワークショップで書いたもの（に少し手を入れたもの）です。 主催・とりまとめの虹乃ノランさんのページはこちら→ht…

inspired by 長谷川白紙「肌色の川」 就活に頭をやられていた時に書いたメモに手を入れました。今でもリクルートスーツが嫌いです。

心を病み、働くことのできなくなった「私」は、ある博物館で過ごすことで日常生活へと復帰しようとしていたが――。 第二回『幻想と怪奇』ショートショート・コンテスト応募作（落選作）。…

非眼鏡ユーザーには実感しづらいと思うのですが、必ず視野に「見えない」場所が発生するんですよ、眼鏡。

2024年3月17日（日）に名古屋市守山図書館にて開催された創作ワークショップで書いたもの（に少し手を入れたもの）です。 主催・とりまとめの虹乃ノランさんのページはこちら→htt…

第４回私立古賀裕人文学祭エントリー作。お題：「記憶にございません」 執筆時間58:14:21。 人から覚えられにくい顔をした男 vs「記憶にございません」人間。

「彼らには三分以内にやらなければならないことがあった」 この地にはさまざまな種族が群雄割拠している。天がもたらす災いを搔い潜り、「彼ら」は果たしてその中で楽園を創ることができるの…

介護施設で「バンシー」と呼ばれるケア用アンドロイドをオペレートするひとりの人間の回顧談。 バンシー（英語: banshee、アイルランド語: bean sidhe）は、アイルラン…

強度近視の少女が毎年夏にだけ会える小児眼科の担当医に失恋する話。 ブンゲイファイトクラブ3（BFC3）応募作。

イグBFC2応募作。あなたの星野源はどこから？　私はサカナクション山口一郎のUstream番組から。

かぐやSFコンテスト(テーマ：「未来の色彩」)応募作、が読み返すと不味いデキだったのでそれを改稿したもの。 副読本は、伊藤亜紗『目の見えない人は世界をどう見ているのか』です。

聖の祖母は業界では有名な印刷技師、祖父は量子計算による巨大シミュレーション技術の開発に貢献した研究者である。 祖母が亡くなって数日後、シミュレーションによる実験が行われている支脈…

幼い頃に患った大病を克服した「おれ」は、二十代になる前に別の病によって命を落とし、その後、自分が生きていた世界を正しく終了させるため、世界が持つ記憶を整理する業務にあたっている。…