長尾たぐい

実在/非実在を問わず、姉というものを慕う人は本作を読んでください。
ここには”完璧な”姉と、その姉の後ろを歩くひとの複雑で色彩豊かな感情があります。

愛とか恋とかが美しいなんて嘘だよウソ！！！ と思う人に読んでほしい。 この作品の彼女と彼は普通じゃない。恋愛のキラキラ感はどこにもない。それどころか、ふたりのことを早く”終わらせ…続きを読む

ここに集う書き手の皆さん、あなたは何のために小説やエッセイを書いていますか？ 「ものを書く人間は、怒っている」 この言葉にぎくりとした方は、この作品を読んでください。雪に覆われ…続きを読む

花が咲いています。美しい花です。 いずれその花は人に手折られてしまう定めにあるとしても、ならばせめて手を差し伸べる者の手つきが優しいものであれ、と人は願うでしょう。 それがきっ…続きを読む

自分は不運だ、恵まれていない。 そう思って、世界のすべてにとにかくイライラしているそこの少年少女。 そう思う自分に、少し疲れたなと思っているそこの大人。 この物語に触れてみてく…続きを読む

毒婦、という言葉がありますね。要するに悪い女のことです。この作品に出てくる女(ひと)は、とんでもなく悪い女です。ええ、まあ、本当に。 しかし、坂水さんの書く悪い女には抗えない魅力…続きを読む

SF(センチメンタルでファニー)な物語の素晴らしい書き手、坂水さんならではの「架空 “☆1” レビュー」です。 このままでも素敵作品なのですが、一時間で書く、のレギュレーションがな…続きを読む

『日本の異界 名古屋』という本があります。 たしかに名物を羅列するだけで割と異界感があるのは間違いない。 しかもこの作品のようにそれらが混ぜ合わされると……めまいがしてきますね。…続きを読む