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執筆日記 真似すべき作家の巻

今日は午後から仕事なので、朝と午前中で「16」を書けた。これはめでたい。

軽い調子のエピソードで、何となく書けそうな感触に従って自然に書けた。

しかし、あまり調子が良すぎるとある時から急に意欲が失われたりもするので、ほどほどに進めてほどほどに休みたい。

ところで前回、真似できない種類の作品について書いた後で、高橋源一郎の「一億三千万人のための 小説教室 (岩波新書)」を読んでみたら、ちょうど真似について言及されていた。

真似と言っても盗作ではなく、文章の調子(トーン)のようなものを指している。村上春樹がいかにチャンドラーを巧みに真似ているか、しかもその痕跡をきちんと(敬意をこめて)残しているか、という辺りの解説は感動的であった。

他にも真似すべき作家や作品の推薦リストがあって、太宰治や宮沢賢治などは分かるが、もっと意外な(と言っても昔から高橋源一郎の本を読んでいれば何となくわかる)作家として、吉田健一、田中小実昌、武者小路実篤、武田百合子、片岡義男などを挙げている。

これはあくまでも高橋源一郎の考えたリストなので、別の人ならまた別の書き手を選ぶだろう。

ちなみに自分は昨夜、何となく自分の調子を整える目的で「今昔物語集」の現代語訳を読んだ。なぜかこういう古典や、明治の頃の古い文章を読むとすっきりすることがある。開高健のエッセーも頭がすっきりする。

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