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「犬神家」と「カリ城」の巻

昨夜、BSで「犬神家の一族」をやっていて、最後の一時間ほどだけ観たが、これには引きこまれた。

自分は「八つ墓村」と「獄門島」と「悪魔の手毬唄」は角川映画で見ているが、なぜか「犬神家」はリメイクも含めて見ていなかった。

何かにつけて偶然が多いし、謎解きでアッと驚くわけではないが、それでも確かに魅力的で、名作という感じが伝わってくる。

音楽が大野雄二で時期も近いので、モロに「カリオストロの城」とテイストが重なっている。

ところどころ「あっ!カリ城っぽいメロディだよ!」と思いながら見ると楽しさ倍増である。メロディも似ているが、ちょっとした心情表現的な短い音も、やや長めの曲も、そもそも楽器の編成がそっくりなのだ。

Xのコメントでは「見た後の感じも何となく似ている」と言っている人がいて、それもよくわかる。悲しみが残る余韻や、暗い事件が終った後の独特の明るさとか、危機を脱した達成感と同時に湧いてくる名残り惜しさとか、そういった味わいがそっくりなのだった。

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