カクヨムで書いている人は、ライトノベルが好き、ライトノベル作家にできればなりたい、という人が多いらしい。
ちょうどその人たちの年齢層(中学生~20代くらい)だと、どこかで「ワンピース」を卒業する時期ではないか。
あんな漫画……、ガキの読むものでしょ……。
と、そう考える。
それどころか心の底から軽蔑したり、嫌ったりする年頃ではないか。
逆に、
中学→高校→大学→社会人
と、「ひたすらずっと好き!」というのも、ちょっと困りものである。
しかし、それより干支が2、3周りほど年上の私となると、価値観がグルグルッと周って、また「ワンピース」っていいな!とピュアな心で思えるのだ。
何というか、ほどほどにピンチになって、ほどほどにエモい、そして大人が読んでも再読に耐えうる、情報の詰めこみ加減が良い。
どうも「鬼滅の刃」は何度か読むと気が滅入るエピソードが強すぎるが、「ワンピース」はそこがソフトな点がいいのだ。
文章を書くのがしんどい時、体はなまっているのに頭が動かないようなスランプの時などは、特によく効く。
頭の回転がよくなるような気がする。メンタルが整うし、肩の凝りもほぐれる。
これは私の個人的な感慨にすぎないかも知れないが、本当に薬のようによく効く。執筆上の知恵として覚えておきたい。