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80年代っぽさの巻

私の場合、80年代というと自分の10代そのものなので、前半は文化的な記憶が怪しい。

後半はまあまあ記憶のピントが合っているが、たとえば映画でいうと文芸大作にはあまり関心がなかったので空白に近い。

音楽で80年代というと、アイドル歌謡やYMO、サザン、ユーミンなどが挙げられるケースが多い。そのあたりの実力者の曲や、短期的なヒットでも名曲は繰り返し聴かれていて、いわば現役選手なので「80年代っぽさ」はあまり感じられない。

むしろ当時はよく耳にしていたがそれ以降はサッパリ、記憶から消されていたような音楽こそ、80年代っぽさの代表選手であるはずなのだ。

自分は先日、喜多郎のシンセの音こそ80年代っぽいよなとあらためて感じ入った。CMもドキュメンタリー番組も、ドラマや映画のBGMも、博物館のBGMも、みな喜多郎風だったではないか。

ああいう音こそが「ナウい」と思われていたのだ……。ちなみに渡辺貞夫の「カリフォルニア・シャワー」も負けず劣らず、その頃を感じさせる。

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