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馴染めない感じの巻

80年代の文化や流行を振り返る文章を書いてみると、当時は馴染めなかった作品や人物のことが明解に見えてくる。

私が今でもやや無理だなと感じるのは、オフコースとか、あだち充のような優しい雰囲気を持った音楽や作品で、もっと「怒り」「暴力」「破壊」といった要素がないとダメなのだった。

「笑い」も明らかに暴力的な要素があり、おっとりした上品なユーモアには当時あまり関心を向けられなかった。

しかし時代の流れや年齢もあって、けたたましい笑いや攻撃的なヴィジョンには惹かれなくなってきた。

かといってオフコースの音楽を聴き、あだち充を読むかというとそれはまたできなくて、しかも世の中は軍事費の増大、物価や税金の上昇、訳のわからない国費の無駄遣い、そんな話ばかりで疲れる。

と思っていたらたまたま寄ったブックオフにあった「ルイ十四世の世紀」が面白いので、ついでに簡単なフランス史の本も読んでいる。それで気が晴れた。

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