少しだけ創作の筋を考えたり、ちょっとしたメモを書くだけでも普段あまり使っていない脳みその部分を酷使するらしい。
おかげで眠りが深くなって、目覚めとともに「ああ、よく寝た」という充実感を得られる。
一行も書いていないが、これは「創作健康法」と呼べるのではないだろうか?
それはともかく、柳田邦男の「犠牲」を読んでいたら、これは息子さんの自死から脳死について書かれた重い本だが、あまりにも食生活や運動について書かれていないので気の毒になった。
三島由紀夫は太宰治が嫌いで、「乾布摩擦すれば治る」くらいの悪口を言っていた。それは乱暴な決めつけではあるが一理も二理もある。
この本にも時々、精神科の先生の指導が出てくるが、対人恐怖の内気な若者に「働け」「バイトしろ」「ボランティアをしろ」は無理な話である。
健康になるためにまず必要なのは、運動と食事と睡眠、それに話を聞いてあげること、肯定的に主張を受け止めてあげること、何だったらゲームの一つでもして勝たせてあげること、などではないだろうか。
あとは穏当でハッピーエンドになる映画だとか、単純な勧善懲悪の映画、ドラマ、落語などを見せるとか。
ついでに創作健康法も勧めてあげたい。