「ショートショート対決」という話を急に思いついた。
素人ショートショート作家の某(凹凸)は、カクヨムで知り合った創作仲間のA(紋所あおい)から勝負を持ちかけられる。
コメント欄などでやりとりしているうちに、近くに住んでいるとわかったので、「実際に会って、ショートショートで勝負しましょうよ」。
三題噺はイヤだなあ、とか、時間制限があるんだろうなとか、何か書くとして、誰がどうやって勝敗を決めるんだろうとか、思い悩みつつ凹凸は行ってみる。
Aの住むマンションに行くと、昼間は託児所のようになっていて、同じマンションに住む子供を十数人も預かっている。
Aの提案では、考えたショートショートのあらすじを子供に伝え、子供から子供へと流れる伝言ゲームの結果、出てきた話の面白さで勝負しましょうという。
入力→ブラックボックス→出力
という流れなので、予想がつかない。
「今から考えるの?イヤだなあ」
というと、まあ、お互いに旧作でいいんじゃないですかね。と、柔軟な対応をされる。
試しにやってみましょう、ということで、
自分は「コロンブスがバミューダ三角海域に放り投げられる話」。
めちゃくちゃな内容の掌編である。
5人の子供を経た伝言の結果、もっとめちゃくちゃになって出てくる。
「ブスが投げ飛ばされました。そして死にました。終わり」。
そんなこと書いてないよ!
と文句を言うのだが、子供たちの判定でこっちが勝つ。
勝ってもあまり嬉しくない。
「さすが凹凸さんだ。また一歩ずつ頑張るしかない」
とAは負けを認める。
しかし実際は、子守が面倒なので、遊び相手として時間つぶしに呼んだだけ。