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奇妙な父親

自分には「奇妙な友人」とでもいうべき作品が幾つかあって、いま書きかけの「第十六夜ー第十八夜」はその典型である。

これとは別に「奇妙な父親」とでもいうべき話のアイディアが前々からある。途中のエピソードや場面や流れは、けっこう細かい点までできているが、ラストにナンセンスな味わいがあるので、書くのが難しい。ユーモラスに書けばいいのか、全体のトーンで迷うような感じである。

今日はその他に、また奇妙な父親の話を思いついた。
自分の父親が他人に対して、頻繁に謝るというのが発端で、子供にとっては「謝るなんて変だ、絶対にいやだ」という場面でも、
「謝って済むならそれでいい」
「謝るか、謝らないかに時間を割くよりも、もっと大事なことをするべきだ」
という理屈である。

子供にとっては、自分が大して悪くも無いのに先に頭を下げるなど、論外であり、納得がいかない。大抵の子供とはそういうものだ。濡れ衣を着せられたりしていたら尚更である。

で、最終的に父親はこれこれのことをしていた、と分かる。
簡単に分かればよいのだが、その分かり方が難しい。単純に遺書というのは平凡だし、映像を残すようなタイプでもないしで、もっとドラマチックな分かり方だと、本当にテレビのドラマのような不自然な感じになってくる。

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