『投稿戦線異状なし( https://kakuyomu.jp/works/1177354054888031782 )』のスピンオフ企画としてシェアードワールドの実験を行いたいと思います。5千文字以内の短編をお待ちしております。
元はアイデアについて相談を受けた際、「いくらでもタダでアイデア差し上げます」と私が答えたことから始まりました。だったらシェアードワールドにした方がいいかもということになりました。
第99話 相談3号 読み続けること書き続けること。オリジナリティ=これまでにない は論理的に破綻しているのでは?
https://kakuyomu.jp/works/1177354054888031782/episodes/1177354054888400130
シェアードワールド『等価交換肢(とうかこうかんし) 血眼孕(ちまなこ はらむ)』
●基本的な舞台
舞台は現代日本です。これから書く特殊なサイト『等価交換肢』以外では特殊能力などはないことになっています。それ以外は現代日本のまんまと考えてください。
●設定
『等価交換肢』というサイトにアクセスすると、自分の身体の一部を犠牲にすることで特定の相手を呪うことができます。呪いの種類によって、犠牲にしなければならないものは変わってきます。基本的には等価交換なので、呪いを依頼する者も失うものは大きいです。
・サイトにアクセスした際、冷やかしや調査のためだとアクセス拒否される。「あなたはまだ準備中」「おまえが来る時はいつも閉鎖中」「帰れ」などメッセージは都度変わる。
・サイトの画面は真っ白で、「呪え」とだけ書かれており、口で呪いたい相手と内容をしゃべると、そのために犠牲にしなければならない身体の一部が表示される。必ず身体の一部である。指や耳のように目に外から見えるものもあれば、内臓のように見えないものもある。場合によって説明がつくこともある。「鎖骨。折れるだけ」「顔。半分火傷で爛れる」など。
PC、タブレット、スマホ対応。
「孕みました」と言えば呪いは実行され、なにも言わずにサイトを閉じればなにも起こらない。依頼せずにスクショすると、かけようとした呪いが自分の身に降りかかる。
・呪いは12時間後以降に実行される。呪い実行後、対価が奪われる。ほとんどの場合は、偶然の事故のような形をとる。
12時間以内に取り消すことも可能だが、その場合はかけようとした呪いが自分の身に降りかかり、対価も奪われる。
・呪いをかけられた相手は、自分に呪いがかけられているかを知ることができる。サイトにアクセスし、「私は呪いにかかっているか?」と訊ね、白い紙を自分の浸すと、呪いがかかっている場合は対価物の字が浮かび上がる。それと同じ物を犠牲にすれば呪いを受けずにすむ。しかし、呪いの内容はわからないままで決めなければならない。呪いを解きたい場合は、「ごしさまのままに」とつぶやく。すぐに呪いは解かれ、呪いをかけた者と解いた者から同時に対価物が奪われる。
・呪いの内容と対価物は等価交換のため、重い呪いは解くことに意味がなくなる。たとえば相手を殺す呪いの対価は通常死であり、呪いを解くためには解く者も死ななければならない。目をつぶす呪いをかけるにはかける方も目を犠牲にしなければならない。
ただし、等価交換はあくまで本人の価値感に基づくので、死を望んでいる者からは別の対価物が奪われる。内臓の一部を失って生き続け苦しみ続ける状態とか。
・憑代(よりしろ)
身代わりを使うこともできる。完全に同意していることが前提で、それがサイトに認められると他の人間が対価物を提供することで呪いをかけたり、解いたりできる。
・12時間以内に呪いを依頼した者が死ぬと呪いは実行されない。対価物が事前に失われた場合も同様。
●血眼孕について
サイトを運営している血眼孕は小さな会計事務所を営む中年男。これといった特徴もない。サイトの運営者を知る方法は本来ないが、ひたすら調べ続けると過去に見つけた者の記録などが見つかって血眼にたどりつけることもある。
たまに血眼に直接会って呪いを解いてほしいとか、サイトを閉じてほしいと訴える者がいるが、血眼はガン無視する。基本的にクズなので相手が女なら犯そうとするし、男なら金をむしりとろうとする。ただし、血眼でも呪いのルールは変えられない。変えられそうなことを言って騙すことはよくある。
血眼は超能力者、霊能力者の類いです。ただしサイトを通じてしかその力を発揮できません。
血眼は呪いの実現方法を指定しませんが、自動的に超自然的な力あるいは人の手によって達成されてしまいます。
血眼がサイトを運営している理由は不明。
参加する小説の設定画面で、自主企画欄にある「シェアードワールド『等価交換肢 血眼孕』(5千文字以内)」を選択してください。
このイベントの参加受付は終了しました。ありがとうございました。
物書きです。『大正地獄浪漫』(星海社)、『天才ハッカー安部響子と五分間の相棒』(集英社)、『原発サイバートラップ』(原書房/集英社)、『御社のデータが流出しています』(早川書房)、『フェイクニュース…もっと見る