第99話 相談3号 読み続けること書き続けること。オリジナリティ=これまでにない は論理的に破綻しているのでは?

相談3号 いただきました!


ライトノベル新人賞二次選考の壁の厚さについて

https://kakuyomu.jp/works/1177354054888392256/episodes/1177354054888392277


ほとんど自己完結してしまっているような気もしますが……


・オリジナリティとは架空の概念

ひとつ申し上げておきたいのは「オリジナリティ」はあまり考えないでよいと思います。

オリジナリティ=これまでにないもの だとすると、これまでに刊行された小説を全て記憶している人はいないので、そんな判断ができる人はいないことになります。有名な作品だけにしても無理です。たとえばノーベル文学賞を全て読破している人はかなり稀ですし、アラビアンナイトやドンキホーテを全部読んだ人もほとんどいません。

そもそも相談者のメインターゲットである電撃大賞は、ヒットしている他社のラノベの盗作を最終候補にして刊行した黒歴史があります。オリジナリティとか関係ないのは明白です。


あるとすれば見たことがないような印象を与える作品です。これなら表現やキャラを変えるだけでできます。そしてさきほどの盗作騒動から明らかなように編集者や下読みの人を含め、多くの人は本を読んでいません。同じ業界のヒット作(盗作騒動の元ネタ)すら読んでいないんですからね。読んでいるのかもしれませんが、頭に残っていなければ同じ事です。


だったら著作権の切れた古典作品のプロットやキャラの造形、セリフ回しを真似してもなんも問題もありません。


相談者は毎年どれくらい本をよんでいらっしゃいますか? 年間200冊が最低ラインだと聞いたことがあります。そのうちの半分を古典に回せば、そこに書かれていることが新しいアイデアの元になります。最悪でも、「これいいな!」と思ったところはフリー素材みたいなものんですから使い放題です。


・書き続けられるのは最大の才能

なんだかんだいっても書き続けられるのは最大の才能だと思います。

オリジナリティは前述したように、読書量を増やし、古典を参考にすれば格段に上がるでしょう。



・おまけ

それでも読んだことのないアイデアがすぐにほしいという時はここにコメントするか、自主企画に新しく投稿してください。

私がアイデアを差し上げます。共著にしろとかせこいことは言いません。受賞したらあとがきに、私宛のお礼を書いてくれれば結構です。

異世界でこれまで出てきていない職業、これまで聞いたことのない主人公の能力、なんでも結構です。これがほしいというものを書いてもらえればアイデアを複数プレゼントします。ただ、私はそんなにラノベを読んでいないので、ネタかぶりがあるかどうかはご自身で確認してください。

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