「動物文学 狼」を含む小説

　走っている。 　逃げるため、守るため、食べるため、殺すため。 　そのために走っている。 　狼の俺達は雪夜の森で数頭の鹿を逐っていた。 　この作品は作者当て企画参加のため、…

その奇妙な肉体ゆえに、群の中で迫害されていた「翼ある狼」。独りぼっちの彼は鷹と出逢う。ふたりは意気投合し、次第に深みへとはまっていく――

古文書の解読を行う青年。 読み進めるうちに見つけた単語、病獣。 しだいに夢と現実の狭間が消えていく。 ※文章量多め、やや読みずらく書いております。わかりにくい点も多いかもしれま…

昔々、素羽鷹沼のほとりでは、素羽鷹（そばたか）の国が五つの隣国と仲良く平和に暮らしていました。 ところが或る日のこと、その昔、都の天子様にそむいて兵を挙げた謀反人として、この地…

1人で荒野に生きる1人の少年がいた。 自給自足で本能のまま生きる少年は、1人の心優しき漁師と出会い人間の優しさ、残酷さをありありと感じ、成長していく。 この少年の生き様を見届けろ…

　十代の後半に書いた作品。この作品の原点は小学生時代の飼い犬の死にあったが、それはささいなきっかけにすぎない。大自然と老いた狼との対比は、『永遠』と『個』との対比でもあり、生の喜…