「「ファンタジー」または「幻想」」を含む小説

　――少女は人々の想いをのせて、「ソラ」を目指した。 　どこか遥か遠くにとある星が存在していた。その星では身分と階層が区別されており、身分の高い者は地上に住み、低い者は地下に…

詩のようなショートショートです。

家が隣同士で父親が同級生の幼馴染である双葉と太一は今の関係が壊れることを恐れ片想いのままだった。だが友人の後押しもあり高二の夏に太一を夏祭りへと誘う。祭りの後、太一の提案で子ども…

多種多様な知的生命『徒』が共棲し、その九割が移民種の惑星、メシエ。 『守護者』と呼ばれる者たちによって、その治安は保たれている。 中でも著しい功績を遺した多くは『ヘケル』と呼ばれ…

落ちぶれたオッサン冒険者が神様に見出されて旅立つまでの短編。 騒々しくもあり、馬鹿々々しくもあり、しかしていずれ夜も白む。

因習に縛られし村で巡り会った、とある惑星の少年と少女の物語 民族音楽や多重コーラスで紡ぐ創作ファンタジー音楽CDアルバムの本編小説プロローグになります！ （小説DLカードはCDに…

深夜２時。ペットボトルのウーロン茶を飲む。 どうやら古くなっていたようだ。なんだか胃がおかしい。 ※ホラーではありませんが、少し不気味かもしれません。 ※食事の前後には読まない…

地上には蒸気機関車が走り、通りにはガスの灯が現れ始め、 騒がしい平和を謳歌する新時代にも冒険者たちは死滅していなかった! 全編ドタバタでお送りするちびとのっぽの珍道中。 遊び心…

「人の子は今日、待ち人と出会えんかもしれん」――夏休みを利用し、年上の友人である蓮花のもとを訪ねた暁更紗は、駅で出会った黒尽くめの男にそう告げられる。路地で見かけた不思議な光に誘…

天帝は五龍を穢れた大地に遣わし、四龍には人を罰する力を、一龍には人の願いを叶える力を与えました―― 五龍の伝説が息づく虚飾と華燭の魔都、深灰。 ふるき友人とともに店を営んでいた…

お稲荷様と男は両片思い。 「泣く時は声を上げて泣きなさい。そうじゃないと、誰にも気づいてもらえないよ」と言っていたのに、男は声を上げずに死んだ。 男が死んだことを風の便りで知った…

「なあ知ってるか、心臓の取り出し方」 三学期最初の朝だった。転校生の市川知佳は、通学路で拾ったりんごに導かれるようにして、学校の屋上に足を踏み入れる。 そこで待っていたのは、…

スティール＝ワークは有能では無い。 現代ファンタジー世界で魔法の道具を作って人々の暮らしに貢献する魔術技師(マギサックラー)として二流のレッテルを貼られている。 夢である一流の魔…

高校受験を控えた友希は半ば無理矢理に両親との田舎旅行に行くことになった。 勉強のことで焦るものの、環境が変わってどうしても集中できず、出かけることにした。 そんな中出会った不思議…

ある日エレベーターの中に閉じ込められている１匹のクモ（ハエトリグモ）を助けたぼく。 そして時は過ぎ、自ら命を絶とうとしているぼくの前に、かつて助けたクモが現れる―――― ※うつ…

赤いコートに大きな鞄。帽子を目深にかぶる青年は思いを運ぶ郵便屋。鞄に詰め込まれた荷物は手紙だが、依頼人は人にあらず。引き受ける彼もまた、人にあらず。 さて、今日の配達はどこだろ…

峠の語源は「手向け」が転じたものである。 急坂の頂上にある草ぼうぼうの領域へと目が向く。 　子どもは急坂を登りはじめる。足は自然と廃屋へと向かった。 「手向け」の場所は、ひと…

廃墟で踊る少女の足は、瓦礫で傷つかない。 夕暮れに佇む少年の色彩は、橙色に染まらない。 ふたりと出会ったのは、時代も性別も感じさせない衣装の大人。 ひとの形を持つ、人間ではないも…