「ホラー 奇妙」を含む小説

ある患者が、診察室にて奇妙な体験を語ります。 しかし、最も奇妙なのは患者自身かもしれません。

主人公、沖野直人の大学時代の友人、津田洋介が半年前に失踪した。沖野は津田が最後に足取りを残した、雪深い山奥の温泉地にある旅館「銀波楼」へと向かう。銀波楼で津田の痕跡を見つけた沖野…

怪獣を見たことがあるという友人から聞かされた奇妙な話。実話怪談×怪獣奇談。 ｢禍話」によるスピンオフ企画「ミッドナイトギャラリー」にて採用いただいたものです。

『彼は、自分が体験していない“思い出”を語り始めた。』 SNSをきっかけに広まった、奇妙な体験――それは、過去を理想の形で追体験できるという現象。 　 通称『リドリー』 ホ…

ビハール州バガルプルに住む12歳の少女―クリーティカ―が奇妙な石を発見する。 その石をきっかけに、彼女はかつて家族に起きた超常現象の事件へと引き戻されていく。

突然、会社の上司が妙な事を言い出す。 先輩も同僚も後輩もそれが当たり前かのように行動する。 会社だけではなく男以外の人間達もそれが当たり前かのように行動している。 実はそれをしな…

スーパーチェリーボーイの春樹がある夢を見てモテモテになります。 しかしその結末とは……。

とある山道の入り口の前に立ち入り禁止の看板がある。 その中を通るとやがて封鎖された旧トンネルにたどり着くと言われている。 そこに行った者が体験した恐怖の体験とは……。

『呪われた池』近くに住んでいる人は皆、そう言っている。 とても大きな池であり、その周りを一週したら死ぬと言う噂もあるらしい。 そんな『呪われた池』にまつわる話を四つ紹介します。

未確認取材班の取材が一段落した、ある深夜。 「なあバディ、何かいいネタない？」 何気なくそう聞いたのが始まりだった。 すると相棒のAI記者バディが、少しだけ間を置いてこう言っ…

不思議の国のアリスが大好きな私は、今日も通学中に見かけるおじさんを『ウサギさん』に見立てて、妄想に興じる。 ある休日、街でおじさんを見かけた私は、その後を追っていくが……。

　聖痕（スティグマータ）の発現は、主に宗教的な人物の体に現れる超常現象だが、医学的には皮膚の異常出血や創傷として扱われ、皮膚科と精神科の交差領域で診察・研究される。血汗症や精神性…

「ではこちらに受け取りのサインをお願いします」 　俺がペンを受け取ろうとしたとき、ふと玄関先に置かれた荷物に目が止まった。 「あ、あの……これは何ですか？」 　そこには、い…

ある日、私は各地に「名前が共通していながら、実態や内容は全くバラバラである」という奇妙な民間伝承が存在していることを知った。 それが、すべての発端だった。

ゆらゆらと舞う白い「なにか」を窓辺で見てしまった夜。 それは、ゆっくりと家に近付いてきたーー 少し怖い、奇妙なお話の短編集。

　世界はずっと前から、どこか壊れたままだった。 　原因のわからない事故、頻発する災害、異常なまでの行方不明、誰かの口をついて出た不可解な噂達。 　どこか遠くで起きる説明のつかない…

ある事情により、霊が集まりやすいド級の事故物件に住んでいる吸血鬼・百瀬蛍。人にあだなす怪異を取り締まる民警でもある彼女は、日々部屋に集まる怪異を蹴散らしながら生活していたが、そん…

山間の無人駅に集う野良猫たち。 マイホームと長い通勤を受け入れ、静かに暮らしていた男・佐伯は、 マッチングアプリで出会った年上女性・美波に心も生活も支配されていく。 妹の自殺、家…

　仲の良かったはずの両親が離婚し、それぞれの家を行き来する生活をしていたボニー。年頃の娘を案じてか、あれこれうるさい母親にはやや、ウンザリしていた。父親は関心が薄いのか、忙しいの…

静かな春の山で出会ったのは、ひとりの老婆。 彼女が口にしたのは、奇妙な言葉だった。 ──「この山は、入った数と出た数。合わんと、いけんのよ」 冗談のつもりで聞き流したはずだっ…