「１分で〇〇」を含む小説

ある日、わたしは目を覚ますと知らない部屋にいた。 柔らかなシーツ、温かい食事、優しく微笑むお姉さん…。 彼女は言う。「ここでゆっくりしていればいい」と。 檻の中のように自由は…

通知が点るたび、彼女は怯えていた。 エアドロの悪口、机に書かれた「既読虫」、拡散される盗撮動画。 令和のイジメは、教室でもスマホの中でも彼女を追い詰める。 ――僕は通知。 本来…

『それはね、妖怪の仕業だよ』 思い出が始まる場所にある、その声。 この世界には、見えない存在が溢れている。 大人は信じてくれないけど、僕はお姉ちゃんを信じているから。

【1分で読める創作小説2025】へ応募する作品を書いていきます。ジャンルは自由らしいのでごちゃ混ぜです。

ただ立っているだけの電柱が、落雷に打たれて異世界へ。 村人は「雷神の柱」と崇めるが、俺は電柱。 ところがインチキ神官や悪徳役人が利用しようとすると、なぜか雷が直撃して次々と黒焦げ…

ある日の朝の、登校途中の駅にて。 ※無断転載禁止

はずだった。 わたしとあなたのあいだには、 いつも少しだけ、言葉にならないことがある。 痛みのことも、身体のことも、 きっと話せばよかったのに、と思うけれど。 これは、静かにす…

文化祭の文芸部の教室。 ふたりっきりの店番中に、うさぎの仮面を被った変な客がやってきた。 甘くてちょっと笑える。日常短編。

ハリウッドスター、ジョン・スミス。 アカデミー賞ノミネートの名声を背負う彼は、どこへ行っても群衆とパパラッチに囲まれてきた。 しかし来日中、彼はふとホテルの裏口から抜け出し、日本…

「TikTok小説家とコラボ【1分で読める創作小説】に挑戦しよう！」への参加作品集。１０００字程度の短いお話です。

「1分で読める創作小説」は、短編連作はアリなのでしょうか？ １話だいたい１００文字～２００文字くらい。 「人の不幸は蜜の味」みたいな感じで、気軽に読んでください。 ※身バレ防止…

今、あなたはなにをしていますか。

妻に帰るコールをして家に帰るとそこには！ 1分で読める創作小説2025に参加させていただきました。前世で書いたやつですが、ちょうどいい短さだったので。

田舎で耳にしたセミの声を「ノイズ」と感じたとき、胸に生まれた小さな問い。 その答えを探す、夏のひととき。 ※企画参加のため、一部加筆修正しました。

　化物に蹂躙される世界。 　少年・矢野晴人は、想いを寄せる藤崎瑠海に、不器用な告白をする。 ――「一緒の墓に埋まりませんか？」 　その告白は断られたが、やがて街を襲った化物によっ…

大阪メトロ〇〇線「　」駅、地下鉄6番出口すぐ。 左に進んだ煉瓦の壁に、その呼び鈴はありました。 チリリリン　リンリン

仕事に追われる僕のささやかな楽しみは、週末に食べるコンビニのスイーツ。 いつも二つ買うのに、なぜか翌朝には一つだけきれいになくなっている。 一人暮らしの部屋で、いったい誰が？ …