「短編と掌編」を含む小説

【短編】社会人生活に疲れた俺は、夕日と川の織りなす絶景に目を奪われる。「この川を上った先には何があるのだろう」心から溢れた好奇心は、常識の枷を外し、俺を冒険へと駆り立てていた。冒…

大庭カナコは中学１年生。叔父の借金のカタとして異世界に売り飛ばされてしまう。説明もそこそこに異世界に転移するが、座標がズレて魔物の巣窟のど真ん中にやってきてしまった。簡単には街へ…

仕事を辞め、兄夫婦の家に居候している主人公。姪とのほのぼのとした時間の中で彼女の特別なトーストに触れ、主人公は過去に捨て去った夢をもう一度追いかける勇気を取り戻す。

「先生、十日前夫が亡くなりましたの。貴方の描いた絵の前で。両の手の中に自分の目玉を握りしめて。一体誰がこんなに酷いことを──」 画家に泣き縋る美貌の未亡人と事の顛末。

役人として王城に支えていたメロスは人を信じることができなくなり、故郷エトナにある妹夫婦の家で療養しながら生活を送っていた。一方、ディオニスが統治するシラクスは隣国との戦争状態に突…

深緑野分の作家デビュー10周年記念作品『空想の海』。 本書は、著者がこれまでに発表した短編や掌編に、書き下ろしや未発表作品を収録した全11編からなる作品集です。 刊行を記念して、…

　仕事を辞めた。夢も、諦めた。 　だからこれは、傷心旅行。 　また歯車として機能するための、いっときの猶予。 　輪郭を失った私を取り戻すための時間。 　5年前のコミティアで配…

自分がなにをした訳でもないのに、何から何までツイていない日。そんな日でも結局、あなただけが私の心を踊らせるんだ。

もしこの世に「神」なる存在が居るのだとしたら── 「神」は果たして、我々人類に味方しようと考えるでしょうか。

淡雪様の自主企画、第４回　私の短歌で物語を綴って下さい に参加するために書いた短編です。 物語のもとにさせていただいた短歌 暗闇に 突如現る 満月に 明日嫁ぐ 憂い嘆く

ここに集められているのは《小説未満》の物語ばかりです。 その頁に綴られた関係や風景に到るまでの物語は喪われ、これから完結することもなく。 恋ならば実らず、戦いならば勝敗は決さず、…

十三夜は、少し欠けた月を愛でる日本独特の習慣らしい。

社畜の休憩中のすごく短いひとコマ。何も起こりません…がこれから起きるのかもしれない。先輩の性別についてはご自由にご想像ください。

少しだけ色褪せた淡い初恋は、ここまでの僕の人生を支えてくれた。

SNSの発達で、かつての知り合いに会うことも珍しいことじゃなくなりました。だけど、思い出は思い出のままの方が良いこともあったりしますよね、っていうお話です。

掌編をいくつか書きましたので、新たに作りました。 抒情的であったり、ナンセンスであったり…… 前衛的なものも、追加されるかもしれません。 お好みのお品がございましたら幸いです。…

日記代わりに記す、掌編物語集。小さな小さなストーリーのどれかが、あなたの心に届きますように。

クロノヒョウさんの自主企画、第44回「2000文字以内でお題に挑戦！」のための書き下ろし。 お題は「記憶を失くした雷」です。 おとぎ話でもない。「雷」という人の名前でもない。比喩…

母の日間際！ということで、少しフライングな母の日のお話しです。