「短編・短編小説」を含む小説

俺とよく似た男との話

小石川のマンションで女性の遺体が見つかった。警察は不倫関係にあった有名弁護士を容疑者と見るが、彼には完璧なアリバイがあった。捜査本部は容疑者リストから外したものの、一人のある刑事…

ウサギと亀のレース。寄り道してもウサギは勝った。やりきれなさに、亀はバーで酒を飲むのだが…

一昔前暴れ続けた結果、苦しい現代で生かされて過ごす。 碌鎖(ぱいそん)は痛みに溺れぬよう今日も生きる。

たんぽぽの花は一度しぼみますが、綿毛になるときに一気に茎が伸びていきます。 それはきっと、遠くに種を飛ばすため。 その姿から着想を得て、掌編小説にしてみました。

あっという間にベストセラー作家になった男の幸不幸は？

KAC20248の「800メートル徒走競、アンカーはMEGA猫、君なら出来る！」のスピンオフです。

戦国時代、女であることを隠し、戦で「早馬」の任についている辰巳は、織田方の一員として、今川との戦いに挑む。しかし、辰巳がいる軍は壊滅し、彼女も早馬の命である太ももに矢を受けてしま…

仮想通貨を産出するためだけの船が、サメに襲われた。命より大事な仮想通貨を守るべく、戦いが巻き起こる この短編小説は、僕が書いているダーク百合短編集『夕喰に昏い百合を添えて』でも…

主人公の女性は、銀行のATMで操作に困っているおばあちゃんに声をかけます。おばあちゃんは孫の優斗さんに大金を振り込もうとしており、その振り込み先が「魔界銀行」と書かれたメモによる…

擬人法を使っています。今は短いですが、もしかしたら付け足すかもしれません

　元鍛冶師の新米魔術師カチャトーリの覚えた魔法は、金属を精錬し剣の形にする『段平鋳造《ブロードソード・キャスト》』でした。 　元鍛冶師の矜持《プライド》が赦さないので、『段平鋳…

いつも不思議なことを言う「彼女」を、「僕」は少しだけ羨ましく思っていた。 きっとそれは、誰にも流されない強さを持っているからだと思う。

夢中になってむさぼれる対象があるのはもしかしたら幼い証拠なのだろうか。 例え幼かったとしても何故後ろ指をさされなきゃいけないのだろうか？ あなた達の話を聞いていても「かしこそう」…

2000字程度のショートショート作品です。

※この話はフィクションです。 あるホステスの一日のように仕事での付き合いの後、好きでもなかった相手とのやり取りを吐き捨てて何事もなく続ける。

人生なんとなく惰性で生きていた春香。 そんな春香が突然出会った場所。突然、本を渡され、その本を読んで続きを書いて欲しいと言うがそれは強制ではない。書くも書かないも自分次第だという…

むかつくからパンクさせた。桜の花びらが舞い散る季節、小石を片手に自転車置き場へ。 そして、ついに彼女は実行する。 空気の漏れる音に少しの罪悪感と興奮を覚える。現代のクライム・サ…