「開けて」を含む小説

　私の目の前に、一冊のノートが落ちてきたのだ。 　それには、旦那デスノートと書かれていた。 　中を開けてみると、そこにはいろんな人の名前が書かれていた。 　いったいどういう名前が…

カクヨムWeb小説短編賞2023、中間選考通過作品。 夜中に机の電気が点いていたり、隣の部屋から机の引き出しを開け閉めする音が聞こえたり、家族が不在だった自分の咳払いを聞いたり…

女は家庭用ヒトゴミとして夫を出すことにした。夫にごみを捨てに行くように依頼し、ゴミステーションの扉を開けたときに背中を押して、夫をゴミステーションに閉じ込める。

　タイムカプセルが開けられることはない、それが俺、秋月修平の持論だった。 　だから、中学一年生の頃に約束したタイムカプセルを開けに来る人は自分以外に誰もいないと半ば確信していた。…

引きこもり男子高校生の小豆久根人はクリスマス・イブに泣き疲れ、眠りに落ちる・・・が直ぐに目覚めてしまった。 枕元を見ると身に覚えのないギフトボックスが！？ 好奇心にかられて、…

声劇台本でございます。 音声配信アプリで使用する際は、私に連絡をください。返信が帰ってこなければ、使用は禁じます。 過度なアドリブ禁止、ストーリーに沿っていただけると幸いです。…

山脈で暮らしていた少年は、聖夜の夜ふとしたことから窓を開けていると1枚の紙が入ってくる。それは、『蒼天族』という伝説の部族からの恋文でありこれは触った本人とその一族にしか触れれな…

先輩の家で飲んでいたら、怖い話をする流れになった。元カノさんの家で目撃したという怪奇現象、その結末は――

ある宵、若武者の寝所に音もなく首が転がった。 やがて生首は目を開け、喋り、訴える。 曰く、若武者のことを探し求めていたと。 　　　　　 【#novel首塚】に寄せて書きました。 …

物置の整理中に埃だらけの鍵を見つけ、それが庭の小屋のものであることに気付く。小屋の中で昔の思い出や宝物が発見され、過去との対話が始まる。失われた感情や夢が蘇り、鍵が過去と未来を繋…

地球ー日本にて、18歳の若さにて死亡した専門学生、アキ。実は彼は、神の子供だった。 トラックに轢かれたその時に、親である神が徒歩でやって来て（そう、徒歩で。大事だから2回言うよ！…

ノアの箱庭、そう呼ばれる場所がある。どう辿り着くのか、そこに何があるのか、詳しいことは明確には分からない。ただ、その場所は確かにあるのだ。そして九々利はその日、不思議な扉を見つけ…

ステータスの数値が高いわけでも、特殊スキルがあるわけでも、加護があるわけでもない。だが、転移者である『俺』は最強だった。「そ、そんな……。スキルも何もないのにそんなに強いわけない…

『困ったら《何でも屋》さんを訪ねなさい』 　おとぎ話のような祖母の言葉だけを頼りに、彼女はその扉を開けた。 　BOOTHにて販売中の『まるでお伽噺のように』の第一章を限定公開…

七節町を管轄する七節警察署に一通のメールが届く。そこには、クイズに答えなければ人を殺すといった文面とURLアドレスが張られていた。七節署は悪質ないたずらと判断し、警らを厳重とする…

全身を覆うは、寒冷地仕様と言わんばかりの柔らかくも密度の高い毛。与えられたのは、他の同種より大きく立派な身体。その姿は、何も知らない者が一見すれば、鋭い爪で全てを切り裂く気高い獣…

「この旅路はいつか御伽噺となるだろう。勇者物語のような名前となって」 その世界は、異種族と人。科学と魔法がごちゃまぜな世界。 ただ、この世界を「ファンタジーの世界」と呼ぶには…

個人で中古品売買のできる、某サイトで見つけた『戻り時計』 ちょうど目覚まし時計が壊れたため、安いしこれでいいかとポチっとした。 届いたその時計の箱を開けて取り出すと、１枚の古び…

男は人生を諦観していた。代わり映えのない日常のなかで、開けたままにしたはずの自宅の集合ポストの鍵がかかっていることを発見する。少し不思議な短編小説。