「かいわぶん」を含む小説

かんなはいつも引き立て役な平凡女子。告白されるのは友達ばかりで恋愛に自信のないままズルズルときてしまった25歳。 そこに現れたのはかんなのことが好きだという深田蓮（れん）という男…

之木常と哲は一卵性双生児の兄弟で（常は神奈川大学、哲は上智大学出身、青山操子と忍は一卵性双生児の姉妹である（操子は北海道大学出身、忍は上智大学出身）。二組の兄弟姉妹は同い年であり…

少し遅れて、きょうから9月に詠んだ俳句を。先月ぶんに引き続き、一句に1エピソードを添えて。

無三四は、五輪書の最後の章句を書き終えて筆を置くと、そのまま死の床についた。 泉谷兵衛之亮一門と戦ったあとに捨丸と交わしたことばを、無三四は夢うつつの中で思い出した。 「不様な試…

半導体メーカーの海外営業部に勤務する河野凛子は、仕事も恋もベストを尽くしたい。自分に正直になるため親友のぶんと大いに語り合った凛子は、マンネリ化した恋人と別れることに。恋人募集中…

　私にとっては遠い昔、世界にとってはほんの少し前に、私はお伽話の夢物語のような日々を過ごしていた時期がある。 　最後の最後で苦々しくてどうにも救いようのないエンドを迎えたけれど、…

じぶんのこころのかいほうばとして そしてひとになにかをつたえることができるかのうせいのひとつとして きれいにつたえたいわけでもなく ありのままでつたえるものとして のこしていき…

どこからともなく現れてはありとあらゆるものを侵蝕する存在“カゲ”に対抗しうる少年少女戦士、“スパークラー”の養成・所属機関、“STI(スティ)”が各地に設立された世界。 仟葉・幕…

人は何を持ってして自分を「じぶん」だと認識しているのだろうか。 例えば、人は人生の中で体細胞が入れ替わり続ける。その体細胞が入れ替わった後の自分は、本当に元の「じぶん」なのだろう…

人界と天界の交流が始まって3年。 人の世界で頭に光の環を浮かべた『天使』の姿を見かけるのも、さほど珍しくなくなったころ。 あなたは『セイナ』と名乗る少女の姿をした天使と、共同生活…

月の宮大学生、能登谷による日常を綴ったもの。

人類亡き後のぶんぶく茶釜とポンコツメイドのお話

俺の幼馴染はクラスメイトに冷たい。それは、俺も例外ではない。 ただ、それは学校での話。放課後は甘々……だぶん。 ただでさえ可愛いのに、言動がいちいち可愛い。 天然なのか。狙って…

幼い頃から死体と接してきた私は、ある日、女性の死体に服を着せているときに棺桶に落ちてしまいました。結果は… げんぶんさくしゃ——匪夷 (へいい)

「自分の感受性くらい／自分で守れ／ばかものよ」（『自分の感受性くらい』）「じぶんの耳目／じぶんの二本足のみで立っていて／なに不都合のことやある」（「倚りかからず』）などの詩作でい…

　主人公は身体も弱く、運動神経も良くないため、皆からバカにされていた。 　スポーツをすれば、無様（ぶざま）な醜態（しゅうたい）をさらして、クラスメイトにあざ笑われる毎日だ。 　…

続きものでない小説を沢山置いてある場所です。 【帰路】 遊びに行った帰り道、二人で一駅ぶんだけ歩いて帰るお話 【日常】 芸術家と塵〈ゴミ〉のお話 【ナイフ】 ちっぽけな過ち…

英語のことわざに「我が家のクローゼットには骸骨がいる」というのがあります。 誰もがうらやむ素敵な奥さん。じつは夜になると浮気相手の死体に夜毎キスするよう夫から強要されていた。 …