「「円城塔賞」」を含む小説

送られた区画はLV3。定められた刑期は二九二〇サイクル。 私はここで、救いの船を待っている。 ディストピア系サイバーパンク。 （以前に公開していたもののブラッシュアップ版です。）…

「ねえ。彼女の家に入り浸っておいて家事もしないってどう思う？」 「は？最低。別れた方がいいよ」 同僚のその言葉をきっかけに、私は私を大切にするために、家事をせず毎回値引きシールの…

　これは少し未来の日本の話。 　そこでは、任意の対象に対して、自分が好きだった時のその対象のコピーを永遠に閉じ込めることができる、そんな透明な箱が秘密裏に開発されていた。 　主…

少し不思議なホテル短編 カクヨムWeb小説短編賞2023【短編小説部門】 円城塔賞 最終選考対象作品『THE HOTEL first flush』収録 技術の進歩によって並行世…

時は平安中期。内裏で働く貴族・藤原刑之助（ふじわらの けいのすけ）は、 絶望の淵にいた。 上司である帝（みかど）から、とんでもない無茶ぶりをされたからだ。 「巷で流行っている『…

多くの昔話に登場するにも関わらず、しばしば黙殺され、あるいは消されてきたキャラクター、セクサロイド。 今回は、修正される以前の原文を三話紹介いたします。

サボテンと人間の奇妙な共生。ロールカーテンで区切られたワンルームマンション。サボテンは鏡を認識し、キーボードに「✕」を打ち込む。 ▶同位相（位相座標P1 ）観測理由：散乱土は特異…

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「もう小説は書かないほうがいい。AIが作った作品のほうが未来では評価されるから。」 「2027年には、人間が書く小説なんて無価値になる」 「だからお願いだ。惨めな思いをする前に…

二十四歳の高島雄一が昼間の地元の小さな町を歩いているとドン、という音が耳に届く。 周囲を見渡した後に、雄一の目に飛び込んできたのは……。

「犯罪小説の女王」と呼ばれた作家・神崎冴子が亡くなった。享年七十八。 彼女の小説には、常に同じ女が死んでいた。黒い髪、白い肌、深い湖を思わせる眼差し——五十年間、名前を変えながら…

大学生の主人公は、北海道出身の、美人だがとっつきの悪さで有名な神谷さんに毎日話しかけている。しかし、全くと言っていいほど相手にされない。ある日、主人公はいつものように神谷に話しか…

ずっとずっと愛してる

愛する君の夢を叶えるために僕の感情を隠すんだ

【空が心を病む程度シリーズ】第一作目になります。お手柔らかにお願いいたします。

「この町の色がね、薄くなってるの」 立ち入り禁止の屋上で、真紅の瞳の彼女はそう言った。その後、世界からは色彩が消え、町も、教室も、食べ物も、全てがモノクロームになり、人は感情を失…

普通の大学生のなんてことのない昼休み。

終電を逃した。

余命一年を切った男の子と、ちょっとミステリアスな女の子が、自分探しの旅をするお話です。