散乱土とサボテン喫食による収束

砂東 塩

✓P1_12月25日8時30分:ホンダルイ179.2cm/ロールカーテン135cm×75cm

 朝起きてロールカーテンを開ける。樹脂製のボールチェーンがカラカラと音をたてる。室内に差し込む光量が徐々に増加。直角二等辺三角形・斜辺75cmの出窓には、ガラス製プリン容器に植わったサボテンが置かれている。

 サボテンは、2025年4月21日に出窓に置かれた時点では、青銅色をした陶器製の鉢に寄植えされた多肉植物7種類のうちの1種類。鉢には『Happy Birthday』と書かれた黄色のリボンが結ばれている。リボンは5月7日に風で窓から飛ばされる。

 棘のない多肉植物のうち2種類は夏季に伸長、先端部に萎れた葉のみ残す。バラ様の1種類は葉の先から枯死、もう1種類は茶色く変色。ネックレス様の1種類は白色化。棘を有する2種類のうち、カボチャ様の扁平な球状に比較的長い棘をもつ種は上部より木質化。8月20日時点で全体が薄茶色に変化。以上6種類は8月15日、23日、27日と3回に分けて廃棄する。

 9月4日来訪者あり。アカネ。出窓のサボテンに興味を持つ。鉢に植わった多肉植物は1種類。4月21日時点では卵様かつ黄緑色の胴に、比較的柔らかく短い棘を有する。時間経過により徒長。7月28日から8月4日の長期外出時において、ロールスクリーンとガラスに囲われた出窓空間の気温は日中40度以上、夜間30度以上を維持と推測。水分不足により弱化及び成長鈍化。9月4日時点で成長鈍化がサボテンの〝くびれ〟として観測可能。アカネはダルマ型のサボテンと認識。


✓ アカネの助言と提案

 ①サボテンは毎日水やりをする必要はないが、土が乾いたら水をやること。

 ②猛暑のため熱帯植物でも高温で枯れる危険あり。特に長期外出時は注意すること。

 ③鉢に比してサボテンが小さく観賞用として向かない。小さな容器への植え替えを提案。

 ④アカネが持参したプリンのガラス製容器はデザインがシンプルで植え替え容器として優れている。

 ⑤植え替えから2週間程度は水やり不要。

 アカネは以上の助言と提案を行い、プリン容器2個を洗浄。自宅に所持している多肉植物用の土を譲渡すると約束。


 9月7日、プリン容器1個に土を入れてサボテンを植え替える。

 9月8日、サボテンを指で触る。不安定。土を追加し指で押さえて固定。

 9月9日、プリン容器の向きを変える。

 9月10日から21日、観察のみ。


 9月22日。朝起きてロールカーテンを開ける。樹脂製のボールチェーンがカラカラと音をたてる。室内に差し込む光量が徐々に増加。直角二等辺三角形・斜辺75cmの出窓には、ガラス製プリン容器に植わったサボテンが置かれている。ベッドサイドのステンレス製マグカップから、約100ccの飲用水をサボテンの上部に注ぐ。複数箇所に球形の水滴を形成。スマートフォンで撮影。アカネに送信。

 10月17日及び21日、ダルマ様サボテンの上部に〝子株〟を発見。計2つ。同月24日、子株を切り離して育てることも可能との情報をアカネから得る。アカネがダルマ様からタヌキ様へと変化したサボテンを気に入ったため子株を残す。

 水やりの頻度は1週間から10日に1度。就寝前にステンレス製マグカップに約250ccの飲料水をペットボトルから注ぎ、サイドテーブルに置く習慣がある。深夜に目覚めた際の飲用。多肉植物及びサボテン個体の水やり計16回のうち、夜間用飲み残しが14回、外出先から持ち帰ったペットボトルの飲み残しが2回。

 出窓のロールカーテンは起床時に開け、在宅時は日没前後に下ろす。日没後に帰宅した日は帰宅直後に下ろす。長時間外出時は下ろしたまま。

 基本的に、日没後のサボテンを観測することは不可能。なお、出窓は隣接するビル側にあり、外部から出窓空間を観測できるのは同マンションの隣家の出窓からのみ。野良猫や野鳥等であれば窓外からの観察も可能か?


✓ 観測可能範囲外におけるサボテン(個体)の活動に関する仮説

 ①ロールカーテンを下ろしてから上げるまで、地震等の物理的干渉がない限り静止している。ただし、成長にともなう微細な変化は無視する。

 ②他生命体への攻撃行為及び防御を行なっている。同鉢に植わっていた多肉植物6種類の枯死。水分及び養分の搾取だけでなく、植物個体間の根端ネットワーク形成及び独占による知的進化の可能性を示唆。この場合、意図的かどうかが焦点。

 ③高確率で環境最適化のための移動を行っている。プリン容器内での光合成効率を最大化するため、体軸及び根の方向を調整。観測時の微細な位置座標変化。

 ④位相間ネットワークへの接続を行なっている。隣接ビルや隣家からの赤外線通信及びWi-Fi電波等を利用し、位相間のスムーズな通信等を図る。波形感知に棘を使用している可能性あり。多世界情報アクセスのための、量子的試行を行っている可能性も。


✓ 8月19日23時8分頃の火球落下が、同鉢他種多肉植物間の根端ネットワーク形成と、サボテン(個体)によるその独占に影響を及ぼした可能性について

 ①同時刻、西日本にて広範囲で火球が観測される。テレビ報道によると複数の監視カメラ等で昼間のように明るい映像を記録。出窓のサボテンも火球による強い光を浴びたと推測。通常とは異なる深夜の光照射。

 ②火球による空振がサボテン及び同鉢の多肉植物に何らかの影響を与える。また、位相接地面における異変を生じさせる可能性。

 ③8月19日17時38分時点と8月20日8時32分時点の多肉植物及び土壌比較において有機分子2種類に微細な差異(ストリゴラクトン分泌量増加、炭素及び窒素の重い同位体比率の上昇)

 ④火球が、サボテン(個体?)の存在次元を変化させる?


 10月24日から12月15日までのアカネの訪問は計21回。うち宿泊17回。アカネによるサボテンの水やり代替2回。12月15日破局、以降アカネの訪問なし。


✓ アカネによる助言

 ①冬季は出窓の気温が下がるため、サボテンは室内に入れるのが望ましい。

 ②夏季より水やりの回数を減らす。

 ③他人の助言には反射的に言い返さず、相手の気持ちを慮ること。


 12月15日15時37分、アカネを追いかけ外出。16時13分帰宅(単独)。マンション(ワンルーム)内にアカネの所持品がないことを確認。サボテンの植わった容器を作業用デスクのノートパソコンの横、約10cm離れた位置に移動。ロールスクリーンを下ろす。カップラーメンに熱湯を注ぎ、サボテン傍に置く。周辺の気温が一時的に上昇。

 17時04分、サボテンのダルマ様(もしくはタヌキ様)の胴体(茎)が小刻みに振動。時間の経過とともに揺れ幅が増大。この時点では自律的動きか外部からの物理的干渉による動きか判別しづらい。土から根が出た時点で重力に逆らった動きを観測可能。根を揺らして土を落とす、根で土面を押す、根をプリン容器の縁にかける等、複数の動きによってサボテン本体が移動。茎と根の境目の茶色部分をプリン容器の縁に乗せる。くびれから上の茎上部を傾ける動きは、人間が腰掛けて見上げる仕草の模倣の可能性大。


✓ ミラーテスト(鏡像自己認知テスト)を試行

 ①手鏡をサボテンの前にかざす。鏡に興味を示さない。一方、人間の動きを感知しているような動き。くびれ部分の捻りと茎上部の角度変化。根を容器の縁に絡ませて茎下部を固定。温度感知、外部の赤外線通信及びWi-Fi電波、子株と親株の接続部における密集した棘座の高速振動による超音波等を利用した位置把握の可能性。

 ②白色修正液によるマーク。手鏡を隠した状態で、茎上部の子株2つ(直径2mmと直径2.5mm)のうち、2.5mmの子株に白色修正液を垂らす。マークがついた状態で手鏡をサボテンに向ける。サボテンは茎上部を鏡に近づける動きを見せる。鏡面とマークのついた子株の接触。茎全体を大きく揺らす。鏡面に白色液が付着した「✕」印。意図的に描いている可能性。

 ③霧吹きによる修正液の洗浄。綿棒及び細く撚ったティッシュペーパーによる拭き取り。

 ④洗浄済み状態で手鏡をかざす。くびれを捻り、子株の白色マークの有無を確認するような動き。プリン容器縁から中央に戻り根を土に埋める。指先で軽い刺激を与える、息を吹きかけるなどするが、サボテンに変化はない。


 12月15日20時35分、サボテンは静止状態。10分から20分おきに様子を確認。数回指で触る。検索エンジンを使用し「植物」「ミラーテスト」を検索。ミラーテストに成功した動物としてチンパンジー、イルカ、ゾウ、カササギなどが挙げられている(Wikipediaより)。植物のミラーテストに関する記述なし。


✓ ミラーテスト結果の意味(4D干渉の可能性)

 ①鏡面を位相接地面と誤認した可能性。人間に反応するような動きは、鏡とその周辺情報の確認・照合行為。これにより位相接地面ではないと判断?

 ②鏡面の「✕」が、位相接地面でないことを意味する可能性。また、「✕」だけでなく、いくつかの文字の意味を理解する可能性。例:「食」「サボテン」

 ③自己認識判断が反射によるものか、同位相に判断点が存在するのか、他位相に存在する判断点によるものかは要検証。ただし、判断点についてはその存在が実証されたものでないことに留意。


 12月16日、8時30分起床。作業デスク横のベッドに横たわったまま空調の電源を入れる。室温が20度に上昇。ロールカーテンを開けて出窓にサボテンのプリン容器が無いことを確認。

 14時28分、サボテンのダルマ様(もしくはタヌキ様)の胴体(茎)が小刻みに振動。時間の経過とともに揺れ幅が増大。土から根が出た時点で重力に逆らった動きを観測。根を揺らして土を落とす、根で土面を押す、根をかけてプリン容器の縁を乗り越え作業デスク上に降下。


✓ 根の強度増大は4D化による可能性

 ①3Dサボテンにはない瞬間的な根長の変化を観測。伸長時の根の長さはプリン容器の高さと同じ7.8cm。

 ②根長の変化は0.01秒以下。人間には認識不可能もしくは、視認できても見間違いと考える可能性大。


 サボテンは作業デスク上を移動。茎(胴体)を横倒しにした状態で、根を使用して前進する。観測極面αはこの動きを「匍匐前進」と表現。作業デスク上に散らばった土を拭こうとする。サボテンは観測極面αの動きを感知、茎上部の角度を変化。この変化を受けて観測極面αが清掃行為を停止。


✓ サボテンによる同位相上移動による付帯物(土)の散布行為の解釈【重要】

 ①同行為は位相マーキングと解釈可能。これにより、同サボテンが特異事象β(4D化/4D干渉)である可能性が上昇。

 ②留意点。確証はないため、複数位相に渡る慎重な調査が必要。特に、近似位相における付帯物散布量比較。なお、同位相においては空間座標固定にロールカーテンを境界面設定したが、他位相調査時は要再検討。


 同日21時47分。サボテンが作業デスク上を移動する様子を撮影。動画をネットに公開。「生成AIによるフィクション」とする反応多数。コメント内容は「かわいい」「飼いたい」「気持ち悪い」「サボテンの躍り食いができる」など。

 12月17日0時33分、検索エンジンでサボテンが可食か否か検索。

 12月17日、18日、20日、21日。観測極面αが在宅のため室温が1日を通して26度前後に保たれる。サボテンの活動開始は14時前後。


✓ サボテンの活動に気温及び人間(観測極面α)の行動が影響する可能性

 ①19日、午前10時にプリン容器の外に出る。同日8時40分の通話内容を理解、外出を予測した可能性。αの在宅日に比して活動開始に−4時間のズレ。

 ②12月22日、空調をタイマー予約にして外出。室温は15時時点で25度。15時50分帰宅。サボテンは日没とほぼ同時刻の16時30分に活動開始。αの在宅日に比して活動開始に+2時間30分のズレ。


 12月22日午後16時50分。サボテンは作業デスク上を移動。観測極面αが使用中のノートパソコンの縁にもたれかかる。検索履歴に「サボテン 食べ方」「サボテン レシピ」と表示。サボテンはキーボードを横断。【X】キー上でジャンプ様の上下運動を繰り返す。かな入力に設定されており、検索窓に『っっっっっっっっっっっっっっx』と打ち込まれる。16時59分、茎部(胴体部分)転倒、根の脱力。


✓ 追記:サボテンの活動に太陽高度角が関係している可能性。

 ①日没後の活動観測は限定的。

 ②ただし、12月22日16時59分における脱力は活動の完全停止ではない。観測極面αがキーボードから排除しようとした際、棘を立てて抵抗。αはデスク上にあったペンでサボテンを転がす。根による加速を観測。作業デスクの端でプリン容器に入れる。17時03分、サボテンは土に根を入れ茎を立たせ静止。


✓ サボテンが、「✕」印と「食」の文字の意味、及び、「サボテン」の文字が同位相における特異事象βの3D形態を意味すると理解していることを示す根拠

 ①鏡に修正液で「✕」を描く。修正液の付着による意図せぬ位相マーキングへの拒絶。3D形態部位の部分反射である可能性。

 ②キー【X】の連続打鍵。人間による喫食行為への拒絶と解釈可能。同室内に置かれたテレビモニター、観測極面αが持ち込む市販食料品パッケージの記載等から「食」の意味を理解している可能性。 

 ③観測極面αは検索エンジンで「サボテン」を複数回検索。「サボテン 冬 置き場所」「サボテン 室温」「サボテン 水やり 温度」等。多肉植物販売サイトを複数閲覧。画像と文字を照合して「サボテン」の形状を自己認識したと仮定すると、判断点が同位相上に存在する可能性も。ただし、判断点についてはその存在が実証されたものでないことに留意。

 

 12月24日。朝起きてロールカーテンを開ける。室内に差し込む光量は夏季に比して弱い。12時40分まで作業机でパソコンに向かう。14時15分、空調を点けたまま外出。同時点での室温26度。観測極面不在、空間座標固定境界面(ロールスクリーン)解放により、同日18時04分のα帰宅まで事象βの詳細な観測不能。

 18時06分。室温は26度を維持。レジ袋2つをシンク脇の冷蔵庫横に置く。作業デスク上のサボテンを指先で触る、プリン容器近くを爪で打ち音を鳴らす、息を吹きかけるなどするがサボテンに反応なし。カップラーメンに熱湯を注ぎ、プリン容器から約10cm離れた位置に置く。周辺温度が一時的に上昇。注水からタイマーが鳴るまでの3分間、観測極面αはサボテンを観察。変化なし。

 18時21分、ロールスクリーンを下ろす。カップラーメン喫食中にサボテンへの声かけ。12月15日以降サボテンへの声かけ回数に顕著な増加傾向。「生きてるか」「動かないのか」「寒いよ」「眠い」等。

 22時54分、シンク脇の冷蔵庫横(サボテンには視認不可能な位置)で作業開始。空のプリン容器を食器棚から出して土を入れる。レジ袋からサボテンを取り出し植え替える。扁平な楕円状の茎節が上下2枚連なった形状。上部茎節高さ約1.8cm、下部茎節高さ約3.1cm。レシートに記載された店名は『DAISO』。検索エンジンで「サボテン 植え替え 12月」と検索し、AIによる概要として「12月は基本的に避けるべき。」との回答。作業デスクに置かれたサボテン(特異事象β)の横にウチワサボテンのプリン容器を置く。


✓ サボテン(特異事象β)静止時の周辺感知能力に関する考察

 ①19日8時40分の通話内容を理解。静止時も音感知可能かつ音声言語(日本語)を理解。ただし、どの程度理解可能かは不明。

 ②温度感知、Wi-Fi電波、子株と親株の接続部における密集した棘座の高速振動による超音波を利用した位置把握の可能性。冷蔵庫横での観測極面αによるウチワサボテン植え替え作業を感知できる可能性大。

 ③サボテン(特異事象β)が、ウチワサボテンの根を利用した根端ネットワーク拡大と奪取を企図した可能性。意図的か本能的かは要検証。25日8時56分の活動開始は、αの在宅時に比して−5.5時間のズレ。


 12月25日、8時30分起床。空調を入れてロールスクリーンを開ける。サボテンへの声かけ「メリークリスマス」。ウチワサボテンを指で触り、固定されているか確認。ウチワサボテンへの声かけ「おまえも動くのか?」。サボテン(特異事象β)、ウチワサボテンともに反応なし。

 8時56分、サボテン(特異事象β)が小刻みに振動。時間の経過とともに揺れ幅が増大。土から根が出た時点で重力に逆らった動きを観測。根を揺らして土を落とす、根で土面を押す、根をプリン容器の縁にかける等、複数の動きによって容器の縁へと移動。根を伸ばし隣接するウチワサボテンの土に接触。対象(ウチワサボテン)の反応確認と推測。ウチワサボテンのプリン容器に移動。対象の周囲を移動しながら観察。棘の接触は観測されない。棘を有するのは特異事象βのみ、ウチワサボテンに棘は確認できない。

 観測極面αはサボテン(特異事象β)及びウチワサボテンの様子を観察。3回の声かけ「仲良くしろよ」「やっぱり100均で買ったのは動かないか」「動かないと食っちゃうぞ」に対し、特異事象βが微細な反応。茎上部の角度変化、くびれ部分の捻り。ウチワサボテンは静止状態を維持。

 10時21分、空調を点けたまま外出。同時点での室温26度。観測極面不在、空間座標固定境界面(ロールスクリーン)解放により、同日23時47分のα帰宅まで特異事象βの詳細な観測不能。

 23時47分、観測極面αが酩酊状態にて帰宅。室温26度。ダウンジャケットを脱いでトイレで放尿。小窓が約3cm程度開いているのを確認(視野不安定のため正確な計測は不可能)。冷蔵庫からペットボトルの水を出してステンレス製マグカップに注ぐ。サボテン(特異事象β)不在を確認。マグカップをシンク脇に置いて作業デスク周辺を捜索。

 ウチワサボテンの植わったプリン容器の土の減少、抉れ。デスク上に土と切れた根(1〜2mm程度の長さのものが5本)が散乱しているのを確認。サボテン(特異事象β)の使用していたプリン容器の土は半減。作業デスクからトイレ前の床に土が散乱。


▶同位相(位相座標P1)観測理由:散乱土が特異事象(4D化/4D干渉)による位相マーキングの痕跡と推定。以下2点により意図的散布と推測されうる。

 ①同位相観測範囲からの、サボテンの不自然な消失。

 ②トイレ前床の散乱土は近似位相において確認されない。

 境界面:ホンダルイ(観測極面α)/ロールスクリーン(空間座標固定境界面) 

 極面設定理由:観賞用サボテン喫食の特異性

 空間座標固定境界面設定理由:空間解放時と閉鎖時の比較を可能とする

 本件仮称:特異事象β

 本記録は、位相座標P1における特異事象βの記述の収束を目的とする

 (※なお、記録4D→2D変換により重複あり)


✓ 散乱土が特異事象βによる位相マーキングの痕跡と【確定】:4D化/4D干渉と断定しうる事象を12月15日17時04分から12月25日10時21分の間に複数回確認可能。

✓ 近似位相観測の際の留意点:特異事象βの判断点がホンダルイのマンション内に存在する可能性大。喫食回避と接触維持を指向?


 12月25日23時51分から12月26日0時13分の間、観測極面αはサボテン(特異事象β)を捜索。トイレの扉下部には1.5cm隙間あり。トイレの小窓が約3cm程度開いているのを計3回確認。床面から小窓までの高さ約1.4m。トイレの小窓を開けて外を確認。マンション非常階段に目立った痕跡なし。


✓ 観測極面α(ホンダルイ)と特異事象β(ダルマもしくはタヌキ様サボテン)の関係と位相マーキング行為に関する考察

 ①12月26日0時15分、ウチワサボテンをプリン容器から抜き水で洗浄。ブラウザのブックマークからサボテンレシピを表示。ピーラーを使用しウチワサボテン表面の凹凸部を除去。フライパンにオリーブオイル、刻みニンニク、鷹の爪を入れ弱火で加熱。ウチワサボテンをフライパンに入れる。ステンレス製マグカップの水をシンクに捨てる。缶ビールを開けてステンレス製マグカップに入れる。ビールを飲む。ウチワサボテンを裏返して加熱。ビールを飲む。バターをひと欠片入れて塩コショウをふる。ビールを飲む。ウチワサボテンを喫食。上部茎節、下部茎節計2枚。ビールを飲む。嗚咽。観測極面αがサボテン(特異事象β)を喫食する可能性は低い。

 ②12月26日12時37分、ウチワサボテンの植わっていたプリン容器と土を処分。床の散乱土を清掃。サボテン(特異事象β)の使用するプリン容器については2026年1月3日に土を廃棄、洗浄。容器を出窓に置く(同位相における同日以降の特異事象βの痕跡確認は保留)。観測極面αがサボテン(特異事象β)の出現を希望していると推測。

 ③ウチワサボテンに特異事象(4D化/4D干渉)の兆候は観測できない。切れた根はウチワサボテンのものと推測。特異事象βがウチワサボテンとの根端ネットワーク構築に失敗した可能性。8月19日23時8分頃の火球落下が根端ネットワーク形成の重要因子である可能性大。

 ④特異事象βの12月25日観測不能時間帯における、比較的広範囲に渡る位相マーキング(土散布)は、同位相における特異事象βの3D形態を維持が目的と推測。観測極面αとの関係維持を望む? 本能的反射によるマーキングとも解釈できるが、意図的散布の可能性大。 

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散乱土とサボテン喫食による収束 砂東 塩 @hakusekirei89

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