「和風恋愛」を含む小説

「愛は人を狂わせ、桜は人を死に至らしめる」 人にそんな呪いの言葉さえ吐かせた不治の病、桜の花びらのような斑点が浮かび上がり、 桜の散るころに亡くなる『桜病』が流行して十年・・・。…

春告国（はるつげのくに）では百年に一度、宵花の儀と呼ばれる儀式が行われる。 国を護る桜大樹を維持するその儀式の大役、桜姫に選ばれてしまったのは領主の館で働く雛乃（ひなの）だった。…

　おそらく日本人なら誰でも知ってるお伽話の代表作「桃太郎」。そのフレームを残しながら、桃太郎の原型と言われる「温羅伝説」を織り交ぜて、和風ファンタジーアクションにリメイクしまし…

左大臣の娘である星合は、尚侍として東宮に仕えていた。次期皇后として立場を確立していた星愛だが、近頃東宮は身分の低い女房にご執心らしい。 弥生上旬、上巳の祓をしている最中に、東宮が…

とある貴族の大姫は暴走した牛車にひかれて転生した。 生まれ変わったのは、また平安時代の貴族の姫（大君）。 ただ――どうやら大好きだった物語に出てきた主人公の姫君をいじめる悪役の姫…

【縦読み推奨】 ＊主なあらすじ＊ 幼い頃から剣道に慣れ親しんできた高校一年生の星南奏人と、同級生の剣道仲間である三上菜奈。 ある日突然、不気味な鈴の音を耳にするようになる。 …

大正時代――久我家の令嬢・久我茜は、母の死後に家を離れ、かつての許嫁・青柳千隼の元に身を寄せていた。 しかし、久我家に受け継がれる“視る力”と、それに翻弄される兄・透の存在が、再…

八月十五夜、ついに月からの迎えが来る。 何も考えなくていい。 僕はただ、あの人の影武者としての使命を全うしさえすればいいんだ。 あの人の代わりに月に行き、あの人の代わりに死ねばい…

そばにいた人がいなくなった時、その大事さに気が付いた。彼にもう一度会うために、隠世を目指す。 天野翠雨（あまの　すいう） 　民話や伝承を研究する研究室に在籍。大学生。香月の後輩…

戦国時代真っ只中。東海道の宿場町に根付き、忍び草として生きる甲賀忍の隠れ宿。この宿を営むのは老爺の玄爺と孫娘の凪。ある日、記憶を無くした少年が現れ居候として暮す事に。そこで暮す平…

「今年こそは恋人ができますように」 そう願って飾ったひな人形が、まさか“恋の相手”を見極めてくれるなんて―― とびきり優しい春の予兆、ちょっぴり不思議なラブ・ファンタジー。

【謝罪】 あくまで、ブラッシュアップ後との比較用に残します。 次の投稿は、ぶっちゃけないです。 *** 「普通の高校生から、妖魔退治へ――運命が変わる瞬間！」 平凡な高校生…

君を食べたくない。いくら飢えようとも、このまま生き絶えようとも、君だけは食べたくはない。 これ以上飢えたら、自分の理性は本能に負けるのか。山の神様の眷属の末裔として出逢った白い兎…

八神橘平は平凡な高校生。彼の刺激のない田舎暮らしは、神社の跡取り一宮桜との出会いで一変する。 大雪のある夜、橘平は一人森に向かう桜と遭遇し、その後を付いていく。着いた先には満開…

　望月透子（もちづき とうこ）は、静かな学園での放課後を淡々と過ごしていた。 そんな彼女の前に現れたのは、坂本青嵐（さかもと せいらん）。彼は「らのべ」「らぶこめ」と呼ばれる恋愛…

おあいにく、あたしの婚約者は、あたしに「あいしてる」ということばを決して言ってはくれない、つめたいひとだった。 「はなさん、はなさん」 「なあに、誠志朗」 　ご維新を経ておよそ…

城に帰りたくない王女の、どたばた帰郷譚。

武人から神になった波矢那(はやな)は、平和な現代で暇を持て余していた。 神社の参拝者は減り、力を失って幼女の姿になる始末。 そんなある日、宮司が神社を盛り立てるべく、恋愛成就の…

後賀葉月は毒舌で皮肉屋、嫌われ者な異能者。なんだかんだで最近は気むずかし屋な性格も少し素直になり、それなりに夫婦生活がうまく言っているかと思ったけど……。 夫の梅倉朔夜はちょっと…