「#短編」を含む小説

学校帰り、小学生のぽぽろは、紅葉色の小さな龍を拾った。 亡くなったおばあちゃんの雰囲気を纏う不思議な女性・さらさんと一緒に、 龍のお世話をすることに。 しかし、この龍には大切な…

「先輩、またサボってるんですか？ ああ、昨夜の『漆黒の騎士様』にお会いしたいなぁ……！」 昼は無能な三文記者。しかし夜は――帝都を支配する、最強の機巧使い（スパイ）。 時は明…

うまくいかない親子と、ある噂に興味を持って森に入る四人の女学生。 噂の真相について。

　2022年1月28日ファミ通文庫より書籍発売です。 　世界にダンジョンが現れて２０年が過ぎると、ダンジョンは日常となった。 　探索者になるにはいくつか方法はあるが、迷宮高等専門…

ちょっと切ない女の子同士の関係を、言葉遊びをしながら表現をしていく短編集です。 基本的に一話完結。同じキャラが複数の話に登場することもあります。 肉体関係もあったりなかったり。

※　読み方は『うっ、でる』です。 常時異性を発情させるドスケベフェロモンを分泌している妖精王の青年──ルディルは何故か、多くの乙女が集うアルフィーサ女学院に教師として赴任する。…

時給850円。めっちゃこきつかわれるわ最低賃金割ってるわ、労基案件待ったなしの割に合わないクソバイト。そんなバイトを辞められないのには理由（わけ）がある。

誰に話しても「ショックで見間違えたんだ」と言われますが、あれは熊じゃありませんでしたし、僕らテントなんて張っていません。宿に泊まってたんです。なのに、報道では「二人は河原で野営し…

誰もいない一人寝の寝台に横になりながら、サフィリアは、ほうと深く息を吐いた。一人切りになってようやく誰の目も気にせず溜め息がつける。 誰もいない宵闇の世界だけが、サフィリアにあり…

【第１０回　私立古賀裕人文学祭（古賀コン１０）】ぼくにもできそう (2025初稿)

　放課後の美術室。美術部員の僕はただ一人、キャンバスに向き合っていた。 　描くのは一匹の猫の絵。色んな角度から、既に何枚も猫の絵を描きあげている。 　猫の名前は「カリン」。少し前…

　ポイズン。 　入院中の話なり。 　ある日倒れて、運ばれる、途中で麻酔で、夢の中。 　知らぬ間に、手術して、起きてみたなら、2週間？ 　半身不随に、なったから、倒れたんだよ、…

これはわたしマキの冒険譚。

水でできた彼に、僕はある夏、かき氷を差し入れてみることにした。 イチゴ、メロン、ザクロ……様々な味のシロップを添えて。

同級生からのDMがきっかけで、ある同窓会で起きたパニック事件を調査することになりました。

十二月。 人気俳優・氷月に「救われ」、高層マンションで暮らす瑠璃。 愛されているはずなのに、息ができない。これは愛なのか、依存なのか。 氷月の不在をきっかけに、瑠璃は外の世界へ一…

誰よりも家族のために尽くしてきた男がいた。朝早くから働き、家事を担い、家庭を支えてきた。しかし、帰ってきたのは妻の裏切りと娘の冷たい視線。不倫、嘲笑——すべてを悟った男は、静かに…

不思議な石鹸を貰った、ある女性の話

卒業を機に別々の道を歩むはずだった私と咲希。 最後の思い出作りに、私たちは学校の怪異「千影様」を真似た。 それが、二人の「永遠」の始まりだった。 （本作は8月に投稿した『千影さま…