「和風？」を含む小説

人里離れた幽世の山奥に、一人の陰陽師がいた。 名は波金（ばきん）。 左目に異形の義眼を宿し、世の理から外れた存在として、 庵で孤独に暮らしている。 ある日、彼の庵を訪れたのは、…

源義経と武蔵坊弁慶、その主従の最も有名な一夜を描く牛若丸伝説・異聞。 歴史の中で燃え続ける、主従の絆と未練の物語。

　人と『精霊』が共に在る世紀の話。あらゆる精霊を葬る力を持つ少年センは、世界再生の始まりにして『創世の神器』が眠るとされる島、ユヅルハを訪れ、神官を自称する少女シトリと出会う。シ…

真人間も妖も巣食う人里離れた山奥に、夜生村という小さな村がある。 都会から車を走らせても、数時間を要する辺鄙な立地は、正に旅人すら近寄らない異境と言えた。 地図にさえ表れない、…

「君は一体、何者なのだろうね？」 「私は私です。それ以上でもそれ以下でもない」 新東宮の即位に沸き立つ中、南雲燕は藤の宮ーーーー蘇芳と花姫行列を見ていた。 そこで自分の名前が南…

　せっかく戦国時代に転生したのに、天下統一しかしないのですか？ いやいや、もったいない。せっかくだからダメダメな現代日本と世界を救う布石を打っておきましょう。 　太平洋戦争末期…

神妖島。それは人が妖と共に生きている島である。 この島で人と妖に危害を与える存在である悪霊。悪霊は魔力を扱える者しか祓えない。 そんな悪霊を祓うのが祓魔師。祓魔師は悪霊を祓う事に…

この世界には『獣憑き』と呼ばれる存在がいる。彼ら彼女らは命の危機に瀕した時、歳経て妖と化した獣と契約しその命を永らえ、獣のような力を得てその多くが傭兵として生きていた。これはそん…

　一族から虐げられていた少女・琴は、居場所をなくして孤立していた。 　国には、天の巫女に仕える『聖職者』という役職がある。そのうちの一人、『聖琴師』は巫女に筝の音色を届けるという…

八年前、母を殺した――。 罪を背負う半鬼の少年・輝仁は、超常なる炎の災厄“華弁《かべん》”を消す旅を続けていた。 華に触れられるのは鬼の血を継ぐ彼ただ一人。華の力は国さえ滅ぼす…

　遥か太古の昔のことにございます。 　わたくし共が住まうこの日ノ本《ヒノモト》はかつて男の王が治める多くの小国に分かれておりました。 　より豊かな土地を手に入れる為に国同士は争い…

『怪異探偵佐々木千隼』 第1話「崩の影」 旅先で得た、命を蝕む呪いの線。 大学の夏休み。ごく普通の大学生・藤井拓海は、気ままなバイク旅の途中で、何者かの悪意に満ちた赤い紙人…

日本を支える名家、葉月（はづき）家に生まれた双子の姉・結衣（ゆい）は、地味で家族から影のように扱われ、孤独に生きてきた。妹の彩乃（あやの）こそが「月」の力を継ぐと信じられ、すべて…

　罪を犯し、異世界に飛ばされてしまった、底辺配信者のユウキ。 　剣と魔法のファンタジーだと思った矢先、そこは歴史が分岐したパラレル世界の日本だった。 　1582年に魔法という概…

久遠妃咲は17歳の高校二年生、弓道部に所属するごく普通の少女。転入生の出現をきっかけに、学校では夏合宿や体育祭での小さな騒動が続く。偶然の出来事の裏には、妃咲の知らない「忍びの世…

　出雲桃太は、異界の怪物と戦う為の〝鬼の力〟に馴染めず、劣等生のレッテルを貼られて勇者ＰＴを追放された。「〝鬼の力〟がないキミだからこそ持つ、特別な才能があるはずだ」 　軍事大…

「読める空戦が欲しい」 「そういや最近架空戦記オ〇クセン流行ってるよね」 「僕も架空戦記やりたい！」 そんな作者の欲望によって書かれた（分類上）現代ファンタジー。 飛行機という…

昭和から続く田舎町の因習「八幡の薪」。 それは、毎年盂蘭盆の夜に必ず誰かが消える“神隠し”の風習だった。 東京で暮らしていた荒川静馬は、父の死をきっかけに帰郷する。だが、町には…

鷲生は京都に住んで、和風ファンタジーや中華ファンタジーなどを書いております。 日々取材や資料本を読んだりする日常を綴っていきたいと思います。それ以外にもいろいろとその日の日記を書…