「自分らしさ 純文学」を含む小説

定時の終えての残業前の休憩時間、喫煙所で一人煙草を吸っていた村瀬のもとを珍しく後輩が尋ねてくる。そして後輩は近々転職が決まったために退職するという。そんな後輩の背中を見送りながら…

誰もが一度は言われたことのある台詞「お前、そういうとこだぞ」。 だがそれはいったい自分の「どういうとこ」なのか。 それを掘り下げていった先に待っているのは……？ ※この作品は拙…

中学三年生の「私」は、家庭に問題を抱えながらも、父にだけは愛されていると信じていた。 しかしある日、父の失踪を知らされ、愛されていたはずの自分が捨てられたことを知る。

清掃業者の面接を受けた青年は、自分のことをヤミ太郎と名乗り、マッドサイエンティストの父親に改造されたハイブリット（サイボーグ）だと話し、目からレーザー光線を出して見せた。彼は、本…

競馬にのめり込み、給料も生活費も馬券に注ぎ込む熊谷は、パチンコ店でバイトをしながら日々をやり過ごしていた。そんなある日、同僚として現れたのは、美しい金髪の女・七瀬みのり。彼女と関…

　傷付いた仲間が横たわっていた。 　先刻まで笑顔を見せ、今までともに戦ってきた戦友。 　背中に致命傷を受け、もう言葉を発することもない。 　流れ出た血液が懐かしい思い出とともに溢…

純文学で重要とされる「構造」の意識的な扱いを、自分なりに掘り下げてみた短編です。

私立霞ヶ丘学園のある男子生徒、逆原翔悟（さかはらしょうご）は毎日、暴力とは切っても切れない学校生活を送っていた。他校の生徒と暴力沙汰を起こしたり、同級生の小柄な男子生徒である水川…

小説家・井川宏は長月沙耶と出会い、遂に結婚する。結婚生活や子を持つことがかえって自分を楽にしてくれることに気付き、井川は大きな安らぎに包まれるのだった。

　姿を消してしまった少女、山田海を救うために変わった相棒『魚』と一緒に森にやってきた本田星は、そこで一人の少年と出会った。少年の名前は葉山澄と言った。澄は自分のことを森の門番だと…

　高校一年生の夏、氷室灯(ひむろあかり)は自分とは真逆のタイプの女子、姫宮火花と仲良くなる。 　社会人になっても火花と親しい灯だったが、彼女は火花が離婚と再婚を繰り返しているの…

幼い頃に母を亡くした名倉優斗（なぐらゆうと）。 高校生になって父の負担にならないように家事の殆どを一人でこなせるようになった優斗は今日も弁当を作って朝早くに学校に来ていた。 今…

ある日、少年の手には一本のナイフが握られていた。いじめられる日々、教師の目、母の声。 それら全ては夕闇のコスモスと共に、すべてが遠ざかり、やがて自分だけが透明になっていく。

たったひとつの探しものが、日常を変えていきます。

書いたところで、書かなかったところで、 何もこの世は変わらないのに、 誰かに届くわけでもないのに、 白紙の中で綴ることしかできない人の話。

定期テスト前にやる気でなさすぎて書いてたものです。 書いてったら短歌１７連になってました。 詩っぽいかも。 いわば日常の断片的なやつかな？ めっちゃマイペースに書いたものですが、…

　モラルやいじめ、そして普通を生きる社会人にどうしてもなれない晴馬は人とはまた違った感性を持ち、そして囲む人間たちのおかしい言動にもついていけない社会の中で生きる現代版人間失格で…

ある日、彼女の前に現れたのは――悪魔の子だった。 自分の名前すら持たない無垢な存在と、孤独を知る女性・美絵の奇妙な共同生活が始まる。 価値観も、生き方も、世界そのものも違うふた…

平凡な青年のドットは、恋人たちと平凡な時間を過ごしていたのだったが、そこに突如として現れた謎多き宇宙船らしき未確認飛行物体と謎の人物たちであった。ドット青年は、その戦いを目の前に…

水平線短編大賞と似たようなことを自主企画でやります。 今回は本にしたりはしませんが、まずは自分の練習用、および水平線の宣伝も兼ねて。 https://kakuyomu.jp/u…