秀逸なレビューをカクヨム運営が選出して紹介する「これは読みたくなる! カクヨム名レビュー発掘会」。カクヨム甲子園篇最終回!今回も、カクヨム運営が”文学はキミの友達。「カクヨム甲子園」”応募作品に寄せられたレビューの中から、「これは読みたくなる!」と感じたレビューをピックアップして紹介します。作品の魅力を伝えるレビュー、まだ書いたことがない方は、是非一度お気に入りの作品に書いてあげてください!

ピックアップ

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牛乳ひとつで、よくもまぁ…

  • ★★★ Excellent!!!

一言で、ブッ飛びです。
私にはこのような感性はありません。
脱帽。

「あるある」なのか、想像力の賜物なのか、分かりません。日常の風景を切り取ったようにも、まったく非日常の、洗練された破綻のようにも思えます。
この作者さんの作品の多くは、不思議な世界観と万華鏡のようにくるくると景色の変わるもので「言葉の乱反射」と勝手に呼ばせて頂いていますが、むしろこの作品は、ステンドグラスのように主人公の心を透過しつつ、薄いフィルタリングを施し、物語に仕立てています。
それが無ければ感想文。それがあるから面白い作品。文学の奥深さを垣間見た気がします。

それは塩辛い、毒

  • ★★★ Excellent!!!

母の作るおにぎりが不味い。
苦味で紛らわせたら、とある記憶が蘇った。

短いながらもぎっしりと詰まった本作。文章が巧みなだけでなく、きちんとテーマがあり、心に訴えかけるものがあります。読後はとても重く、ガツンとした衝撃が。喉もヒリヒリしてくる。
というのも、とにかく冒頭から塩辛い。
そして物語を追うごとに、じわじわと侵食していくような怖さがあり、人間の毒々しさが描かれていました。

その「正体」とは。
是非、読んで確かめてください。