父親が実の娘=作者ご本人に対して少しずつ自分の考えを訴えている様子が、何とも実験的に感じられました。内容を読む限りは繊細な父親に対して娘がどう対応していいのか、と苦悩に駆られる姿が見られます。家族や周囲に対しても色々と気を遣う日々、離れ往く友達との関係などなど、作者ご本人の実体験をもとに描かれている様は苦悩と葛藤に苛まれている気がしました。お互いにもう少し寄り添っていれば、と頼りのない言葉が響くも、それはそれで仕方のない日常生活の一つとして纏められているのではないのでしょうか。
淡々とつづられるちょっと変わった父との日常。面白いです。今のところ岩塩の話が好きです。
「父を観察して標本にする」という出だしの時点でかなり惹かれました。ちょっと物騒にも見えるのに、実際には親子の距離感や日常の癖、理系っぽい観察眼がじわじわ効いてくるタイプの作品らしくて、そのズレがすごく面白いです。家族を真正面から美化するのではなく、少し変わった角度から眺めることで逆に愛着がにじむ感じがあり、独特の読み味を楽しめそうだと思いました。ーもしよろしければ、うちの作品もレビューしてください!
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