概要
ここは立入禁止区域
山奥の夕暮れ、電波の届かない道で頼れるのはカーナビだけだった。
しかし、その案内は次第に現実から逸れていく。
色あせた地蔵、苔むした慰霊碑、水没した村の名。
そして表示された“目的地”は、なぜか自分自身の名前だった。
ダム湖の底に沈んだのは、家や道だけではない。
帰れなかった人々の記憶と、まだ終わっていない「案内」だった。
これは、迷った者を外へ導く物語ではない。
――水底へ、正しく送り届けるための話だ。
しかし、その案内は次第に現実から逸れていく。
色あせた地蔵、苔むした慰霊碑、水没した村の名。
そして表示された“目的地”は、なぜか自分自身の名前だった。
ダム湖の底に沈んだのは、家や道だけではない。
帰れなかった人々の記憶と、まだ終わっていない「案内」だった。
これは、迷った者を外へ導く物語ではない。
――水底へ、正しく送り届けるための話だ。
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