概要
「俺は師との約束を果たし、アマルを連れ戻す」
異世界の謎に、闇落ち間近の青龍サイファとドラコカード占い師ソレイユが巻き込まれていく。
彼は闇に吸い込まれてしまうのだろうか。それとも光が彼を救うのか。
生命の樹(ジーヴァナ・ヴリクシャ)は偽りの神を孕み、ドラゴンを涅槃へと導く。
存在を隠ぺいされた古代の神々。
隠された真実をドラコカードが引き寄せる。
「ドラゴン・スプレッド」
――誰がなんのために、この世界にドラゴンを配置したのか。
※スプレッド:タロットカードの配置を現す言葉。
ドラコカードはタロットカードを世界観に合わせたものです。
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青龍サイファは、天空の国(スヴァルガ)の守り手だった。
しかし、白龍神の乱心により自身は毒に侵され、太陽神を攫われてしまう。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!世界を動かすのは、神託か、それとも誰かを想う心か
神と呼ばれる龍たちが、与えられた役目と自分自身の心のあいだで揺れながら、失われた光と世界の秘密を追っていくハイファンタジーです。
麻生先生の描く、美しい景色が私はとても好きです。
神の国や、砂漠に残された寂しさも印象的なのですが、街の描写も大好きです。
水路や噴水、坂道、淡い色の壁が並ぶ住宅街、水辺に集まる人々の気配。
そこで暮らす人たちの息づかいまで含んだ場所として立ち上がってくるところに、うっとりしてしまいます。
主人公サイファは強い存在でありながら、決して完全ではありません。
後悔や怒り、誰かを守りたいという切実な願いを抱えながら進んでいく姿に、神話の英雄というより、心を持ってしま…続きを読む - ★★★ Excellent!!!物語を通せば龍は身近な存在に
青龍サイファと占い師ソレイユの物語は、神や龍といった壮大なスケールの中で異世界度の高いレベルで丁寧につむがれていきます。
出会いを通じた人物造形や心理描写が巧みで、さらには占い師ということもあり、物語にいっそうの深みと神秘さが漂う演出は読んでて心地よいものがあります。
なにより主人公が魅力的。
自分の気持ちに気づけない実直さは、そのまま物語の透明度の高さに反映されており、さらに戦闘場面の描写は鮮やかで、読みながら爽快な気持ちになりました。
個人的には占いを表現する描写に惹かれ、案を丁寧に練る作者の方の誠実な姿勢と、余裕のある精神的な懐の深さを感じたものです。
物語設定の妙、強いテーマ…続きを読む - ★★★ Excellent!!!神々でありながら人間のように迷い、傷つき、抗う――壮大で熱き群像劇。
本作の「竜」は神の立場でもありながら、ドラゴンという魔物的な存在より、いい意味で人間っぽい部分がかなりありますね。
完全な超越存在ではなく、迷い、後悔し、約束に縛られる――そういう“生々しさ”があるからこそ、サイファの苦しさや選択に強く引き込まれました。
また、作者が娯楽性や読者サービスも意識しつつ、それでもあえて「自分の書きたいもの」を貫いている姿勢も、読み進めるうちにじわじわ伝わってきて、素直に感銘を受けました。
派手な展開や分かりやすいフックをしっかり入れながらも、物語の根底にあるテーマや空気感はブレない。このバランスがとても心地いいです。
ここまで読んでいて、ふと感じたのが、
後…続きを読む