概要
※タイトルは「同題異話SR大感謝祭!【3期36タイトル+αどれでもOKの総決算】」(URL: https://kakuyomu.jp/user_events/16818093075877211698 )から。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!「理不尽に奪われた命」と「それでも残ろうとする祈り」🌿🕊️
『哀しみに祈る鳥のうた ~鷺草の姫~』は、世田谷に伝わる鷺草伝説を軸に、戦国の非情さと、一人の姫が抱いた祈りを静かに描き出す歴史伝奇短編です 🌿🕊️
物語の中心にいるのは、世田谷城主・吉良頼貞の側室である常盤姫 🌸📜
清らかで誠実な彼女は、側室同士の嫉妬や陰謀に巻き込まれ、「不義密通の子を宿した」という濡れ衣を着せられてしまいます ⚔️😣
戦国という時代の冷たさと、女の世界のねじれた感情が重なり、常盤姫の運命は容赦なく追い詰められていきます 😱🏯
それでも彼女は誰かを呪うことなく、ただ静かに祈りを捧げる――その姿が胸に残ります 👸🙏
歴史書には残らない “誰か一人の哀しみ” が、土…続きを読む - ★★★ Excellent!!!世田谷の伝承の中にある隠された歴史
どこに土地にもその土地にまつわる伝承がひとつかふたつはあります。
それは権威によって編纂された「真実の歴史」とは別に、住む人によって敷衍された口伝であったり言い伝えであったり、
前者が最大公約数的に導かれた歴史であるのに対して、後者は土地に織り込まれた記憶に近い。
前者が鳥の目で俯瞰したトップダウン型の歴史に対して、後者は虫の目で見たボトムアップ型の歴史です。
この物語がテーマにする「鷺草」にまつわる常盤姫伝説も、そうした伝承の中の一つです。
ただし、それが前者の歴史に出会った時、心が躍るようなハーモニーが生まれます。歴史に命が吹き込まれる瞬間です。
私も思わず心が浮き立ちました…続きを読む - ★★★ Excellent!!!郷土に根付く花の由来と、四谷軒氏的ストーリー
花の由来にまつわる神話・伝承は、世界各地に存在しています。それらはほぼ悲劇的なお話であるというのが共通していますが、我が国にも、悲しい由来を持つ花が存在していました。
本作の舞台は戦国時代初期の関東。現在でも町田の領有を巡って神奈川と東京が血みどろの抗争を繰り広げていますが、当時の関東平野も、後北条氏・山内上杉家・扇谷上杉家といった大勢力が、中小の地方領主を巻き込みながらしのぎを削る逐鹿(ちくろく)の野となっていました。
本作のヒロイン・常盤(ときわ)が仕える足利家庶流の名門・吉良家(江戸時代、消防士コスプレ集団に当主を惨殺される三河系吉良家と同じ氏族)も、名門とは名ばかりで、大勢力…続きを読む