終わりに……
2025年12月31日午前9時。
私の事業所は閉鎖されました。
同時に、10年共に事業所を切り盛りしていた経営者とも、袂を分かつこととなりました。
最後に、経営者との挨拶でも言ったのですが、こんな形で、この体制が終焉を迎えるとは思っていませんでしたね。
本当に、残念です。
とは言え、経営者の八方塞の年はこの日で終わりなので、気持ちも新たに、別のステージでがんばっていってほしいところです。
それはそれとして。
最後の一週間は、クリスマスと年末年始のセールが立て続けにあり、そこに加えて、閉鎖の為の作業が重なったので、本当に大変でした。
一週間連続で15時間超えで働いていたので、久々に体力の限界を見ましたね(苦笑)
そうして、怒涛の閉鎖作業が終わった後でした。
一瞬、一人で事業所にいる時間があったのですが、明かりが落とされた事業所内を眺めていて、ふと思いました。
この事業所は、今日で死を迎えたな、と。
職場は一種の生き物だと、私は常々思っているのですが、事業所に立ち込める静寂が、死の静寂と同じに思えたのです。
年が変わって5日経ったら、事業所は本部主導で再開します。
従業員は殆ど変わりませんし、発注などは私が変わらずやっていくことになりました。
多分、表面的な事業所の景色は変わらないのではないでしょうか。
しかし、ガワが同じでも、中身は全くの別物になると思います。
やはり、職場の核である経営者が変わったら、その職場は変質します。
私がどう抵抗しても、恐らくこれは避けられません。
1月からの新しい事業所が、私達にどんな態度をとるか、現状わかりません。
とりあえず、私は今までのような長という立場ではなく、バイトリーダーのような立場になるので、働き方は大きく変わります。
労働基準法も厳守になりますし、これまでやっていた節税ができなくなるので、収入も減ります。
それだけでも、働きにくくなりますね(^^;)
そしてそれは、残る従業員達もある程度同じだと思います。
そして、恐ろしいことが一つ。
何の因果か、事業所を始めた経営者が退場し、途中参加の私が本部直営とは言え、後を継ぐことになりましたが、果たしてこれからどうなるでしょうかね……
五黄の寅が、完全に仕切る職場。
考えるだけで、ゾッとしませんか?
従業員の皆さん、運勢ジェットコースターへ、ようこそ。
――――――――――――――――――――――――――――――――――――――
↓あとがきのようなもの↓
五黄の寅の事業所顛末記 蒼碧 @souheki
★で称える
この小説が面白かったら★をつけてください。おすすめレビューも書けます。
カクヨムを、もっと楽しもう
カクヨムにユーザー登録すると、この小説を他の読者へ★やレビューでおすすめできます。気になる小説や作者の更新チェックに便利なフォロー機能もお試しください。
新規ユーザー登録(無料)簡単に登録できます
この小説のタグ
参加中のコンテスト・自主企画
同じコレクションの次の小説
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます