概要
青春偏差値32、学年最下位の五島春華は担任の中川先生から無慈悲な通告を受ける。
「学年末までに偏差値40を超えないと留年だよ」
崖っぷちの春華がペアを組むことになったのは孤高の美少女である秋宮紅葉。
漫才好きなJKと高飛車お嬢様。
クラスの底辺コンビが数値化された理不尽な評価システムに抗う物語。
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!青春偏差値32
最初に頭に浮かんだのは「ああ、秋宮さんはずっと見ていたんだ」という感慨でした。
昼休みの騒動で、春華が苦し紛れにゴキブリ騒ぎを演じた直後、本物が出現するシーン。 私はあれを「偶然が味方した」コメディだと思い込んでいました。
ところが終盤、秋宮さんが「あなたが動かなかったら私があの女を諌めてたわ」と口にした瞬間。 あの虫の出現に彼女が関わっていたのだと気づいて、まじかーって思いました。
孤高を装っていた彼女が、実は教室の隅から春華の行動をずっと見守り、魔法で援護射撃までしていた。 この構図が明らかになったとき、物語の景色がまるごと塗り替わる感覚を味わいました。
春華の語りも、私にはとて…続きを読む - ★★★ Excellent!!!オチが秀逸!青春偏差値32のぼっち女子高生短編
青春偏差値なるものが存在する女子高生。
カースト上位の女子高生たちのなかで、SNSの返信なかったことを責められてる女の子に、視線で救いを求められ……
三話で終わってしまいますが、ラストがまさかのナントカ(ネタバレ)なので、続きが気になります。
主人公、漫才好きですしね。
「五木島」
「五島だよ!」
「古島」
「五島だよ!」
的な。
私は青春偏差値低すぎて、社会人になっても公私混同まったくしない友だち片手人間ですから、身につまされますが。
「別に友だちいなくても、問題ねーべ、めんどくせぇな!おい!!!」
と開き直ったら無敵です。
スケジュールとか合わせるのめんどくさいから海外旅行…続きを読む - ★★★ Excellent!!!青春が点数になる女子校で、最下位が空気と数値の支配をひっくり返す。
『青春』って、ほんまは自分の体温で感じるもんやのに――この作品はそれを数値にしてまう。
女子校の空気、SNSっぽい視線、無言のランキング。そんな息苦しさを「青春値」という仕組みにギュッと詰めて、主人公の“最下位”から物語を走らせてくるんよね。
主人公は、目立ちたいわけでも正義を振りかざしたいわけでもない。けど、放っとかれへん場面で、つい動いてしまう。
この「動いてしまう子」の軽快な語りが、コメディのテンポで世界のしんどさを見せてくれるから、読み心地は軽いのに、刺さるとこは刺さるで。
◆芥川先生:辛口講評
僕はこの作品を、着想の鋭さに対して、着地がまだ甘い短編として薦めます。
青春を数値…続きを読む