「幸福にしてくれる」のではなく、「幸福を一緒に探してくれる」そんな場所なのかなと思いました。特に東条さんの優しさはその類のものです。人は(そして人外も?)幸せを求めるのに、往々にしてそれが具体的にどんなものなのか忘れてしまいます。自分は何をしたかったのか、どうなったら満たされるのか。それを忘れてしまった貴方に読んで欲しい物語です。
バディものでありつつ、独自の世界観をうまく展開している物語だと思いました。 まず「幸福旅館 福廊」の設定や世界観の作り込みがしっかりしており、短編なのがもったいないくらいでした。 もっと彼らのやりとりを見ていたいと、そう思わされる作品でした。
優しさと、人を信じる姿勢が物語全体を優しく包みこむ短編でした。旅館福廊が与えるのは単なる幸福ではなく、現実と向き合うきっかけだったのかなと思いました。
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