自我と自我が、テキストを介して触れ合うこと。顔を合わせないからこそ、声を聞かないからこそ、安心して差し出せる感情がある。この物語は、その距離の優しさと危うさを、静かに積み重ねていきます。チャットの更新を待つ時間、言葉を選んで指が止まる瞬間。そこには確かに「誰かと繋がっている」という実感がありました。顔を知らなくても、確かにそこにあった関係。その哀しさが、最後まで否定されずに残るところが、とても苦しくて、やさしい作品でした。
どこか自分の記憶の片隅にも似たような経験があるような気がする作品!そして、ノスタルジーな情景と恋に揺れる気持ちを描く筆致は絶妙!登場人物の言葉や気持ちの一つ一つに共感が持て、読む人の心に深く刻まれます(*ˊ˘ˋ*)。♪
チャットを通じ、僕と彼女が交流を深めた先に……が読める掌編。心に何かを残してくれる感じ。他のSNSではなく、チャット(自動更新に30秒かかる)でのネット上のつながりであることが、絶妙な距離感となっていて、とても良かったです。
ウェブチャット。プッシュ通知ですらなく、30秒更新という今やインターネットの墓場のような場所で繰り広げられる淡い切ない恋物語。30秒更新って絶妙に長いんですよね。返信が来てないか気になっちゃって、ついつい手動更新を何度もかけちゃう。相手がチャットに入室しなくなったら、何が起きたのかも分からずそのまま。一期一会のようなその場所で、まさかのまさかの……。すみませんインターネット老人にとってはあまりにも身に覚えのある経験すぎて他人事として読めなかった。前情報一切なしで、ネタバレなしでぜひ読んでほしい。
チャットを通じたやりとりから、出会いという現実に至るまで過程が綺麗に表現されています。現代的な恋愛模様とAIを組み合わせた、素晴らしい掌編です。
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