概要
数少ないお友達から、「穏香はピュアだよね」といわれたことがありますが、このことばだけでは、彼女が私のことを好意的に評価してくれていたのかは、いまいちよく分かりません。純粋さは素晴らしいことかもしれませんが、私のは単に騙されやすいだけなんです。
ただ、そんな私にも、ちょっとした特技がありました。さすがに神様も、私にだけ何もないのはかわいそうだと思ってくれたんでしょう。私は昔から、助けを呼ぶ動物の声を聞き取ることができたんです。
ある日、いつものように声を聞いていた私は
おすすめレビュー
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- ★★★ Excellent!!!独特の世界観が心地いい!
大聖女、白い魔法の題名を見て、ああ、あれねと思いました。婚約破棄、悪役令嬢、はたまた偽聖女物語、一体どれなんだろう?そう思って読み進めましたが、「え、何これ?」と頭が一瞬停止してしまいました。違うのです、何もかもが。私の知ってる大聖女の話ではないのです。少しパニックになりながら読み進んでいきますと、…あ、これは作者が頭で一から考えた新しいお話なんだと気づきました。もう世界観が独特すぎて、作者にしか作れない個性的なものなのです。そして何より作者の熱意が伝わってきます。誰も真似なんかできません。そんな心地よく、そして切れ味のある世界観に、私はどっぷりと浸ってしまいました。山あり谷ありではなく、ち…続きを読む
- ★★★ Excellent!!!美しく詩情に満ちた、白魔法――風景と人格を描く
主人公のシズカ(転移前は女子中学生・石井穏香)さんが、淡々と一人称で語るスタイルで、この物語は進みます。
シズカさんの語り口は丁寧で、少しおっとりしています。
サクサクのチートを求める方には向きませんが、詩情や人間性を求める方には心地いいスタイルです。
この物語の最大の特徴は、白魔法使用時に叙述される風景の詩的な美しさにあります。
シズカさんは、ダイブした患者の心の中の風景を、優しく丁寧に見ていき、その中で異常を発見し、正常化することで、患者の肉体的・精神的な傷を癒やしていくのですが、その記述が、風景描写としても、シズカさんの人格描写としても、実に美しいのです。
他の作品では決して見ることの…続きを読む - ★★★ Excellent!!!「白魔法」の常識を覆す!映像美と心理描写が光る異世界ファンタジー
全体として描写力がものすごく高くて、没入感のある素晴らしい作品でした!
特におすすめしたいのは、独創的な魔法の表現です。
ただ呪文を唱えてピカッ!で終わりではなく、精神世界の「黄金の麦畑」に入り込んで、患部の熱を「火事」と捉えて井戸水で消火活動をする……というプロセスが映像的ですごくユニークなんです。
また、「軽さ」と「重さ」の対比も見事でした。
マリアンの天然なキャラと、終盤で流れ込んでくる兵士の記憶(農民としての葛藤や死生観)の重厚さ。
このギャップが物語に深みを与えていて、ただの明るい異世界転移モノではないドラマを感じます。
続きが読みたくなる、とっても魅力的な導入でした!
気…続きを読む - ★★★ Excellent!!!助けを求める声に導かれた先は
少しだけ他者とは違う能力を持つ主人公が、異世界にてさらなる才能に目覚めていくファンタジー作品です。
主人公は考えるよりも先に、身体が動いてしまう女子中学生。
さらに生き物の助けを求める声が聞ける異能を持っており、そのせいで周囲からは浮いてしまっています。
ある日、いつものように聞こえてきた声は、これまでとは違う具体的な内容。
求められるまま進んだ先は、現実世界とは隔絶した血と剣戟があふれる世界。
そんな世界のなかでも主人公は自分の正しさに従って行動し、見様見真似で他者を癒す魔法を手に入れます。
果たしてこの力が、主人公にどんな運命をもたらすのか。
ぜひ読んでみてください。