煌めく金の夢の光で織りあげたようなファンタジイ
- ★★★ Excellent!!!
木々の梢が黄金の光に包まれる、秋の終わりにーー
要領が悪く、不器用で、すぐにぼうっとしてしまうチェナは、14歳になっても年下の子供達から『うすのろ』と呼ばれていた。現実と伽話の区別が曖昧な彼女は、その日も子供たちに揶揄われていた。そこへ、奇抜な(けれども美しい)格好をした若い旅人がやってきた。旅人は、日毎チェナたちを森へ誘い、たくさんの物語を語ってくれたのだが、彼にはある重大な目的があったーー
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流れるような筆致で描かれる世界と心理の描写に、一気に惹き込まれます。濃厚なファンタジー世界をチェナと一緒に旅する気持ちになれます。
きっと誰もの心にエルドローイがいたことでしょう。
夢見る少女達の成長譚です。