概要
死ぬ理由を作った奴が、その口で死ねない理由まで寄越してきた。
絶望の淵に立つ青年小説家と、不思議な天才美少年小説家が出会って始まる大正浪漫風ブロマンス。
分類でいえば、歴史主軸のファンタジーです。
時は大正。それは、新たなる時代の到来による未来への希望に満ち溢れながら、その先に待つ地獄への道に少しずつ片足を踏み入れる時代。
小説家になる夢を持ちながら、自らの運命を呪い、人生に絶望し、命を絶とうとしていた青年・達川雷蔵は、首を吊るための縄を買った帰り道、出会い頭に少年とぶつかった。
美しい容姿をした彼は、数年前に文壇へ突如現れた正体不明の天才小説家・橘波留日と名乗ってみせる。
その事実を受け入れられずに声を荒げる雷蔵へ、波留日は「死ぬんだったら僕の世話係になっておくれ」と言い放ったのだった。
雷蔵は波留日と出会うことで、新しく広い世界を、文学を
分類でいえば、歴史主軸のファンタジーです。
時は大正。それは、新たなる時代の到来による未来への希望に満ち溢れながら、その先に待つ地獄への道に少しずつ片足を踏み入れる時代。
小説家になる夢を持ちながら、自らの運命を呪い、人生に絶望し、命を絶とうとしていた青年・達川雷蔵は、首を吊るための縄を買った帰り道、出会い頭に少年とぶつかった。
美しい容姿をした彼は、数年前に文壇へ突如現れた正体不明の天才小説家・橘波留日と名乗ってみせる。
その事実を受け入れられずに声を荒げる雷蔵へ、波留日は「死ぬんだったら僕の世話係になっておくれ」と言い放ったのだった。
雷蔵は波留日と出会うことで、新しく広い世界を、文学を
おすすめレビュー
新着おすすめレビュー
- ★★★ Excellent!!!大正浪漫の色彩。滑らかな筆致から浮かび上がる、人の生が胸を打ちます。
大正を舞台とした御作は、作品全体の纏う読み易い滑らかな筆致とは裏腹に、決して軽やかではなく、地に足をつけた人生が丁寧に綴られます。
地の文とセリフ、どちらにも偏りすぎない繊細なバランス。一人ひとりの呼吸や、指先がかいた空気の流れ。それら登場人物たちの生はジッと読み進めることによって、より濃密に、より沁み入る心地で感じることができます。
大正に生きる彼らが目にした世界を、読者も鮮やかに没入しに行くことができる御作。一歩一歩を踏み締めて生きていく登場人物たちの物語。
とても素敵な御作です。一話から綴られる人間の生の無常さに、わたしたちは心を強く動かされ、きっと、静かな吐息をついてしまうこと…続きを読む