自殺予防ボランティアであるがネガティブな青年・アキラと、社会的ひきこもりで極端に明るいレイコ。正反対に見える二人は、時間を共にしながら、互いの弱さと向き合っていきます。支える側と支えられる側が入れ替わりながら、不器用な関係が少しずつ深まっていく物語です。深刻なテーマを扱いながらも、会話は軽やかで読みやすく、人の弱さがとても自然に描かれていました。レイコの明るさの裏にある不安が明らかになる場面は胸に残ります。完璧でなくても「そばにいる」ことの意味を静かに伝えてくれる、温かい作品だと感じました。
ネガティブなゲートキーパーと、明るい“ひきこもり”の掛け合いが軽妙で読みやすい一方、ふとした瞬間に刺さる感情の描き方が印象的。正しさだけでは救えない関係性と、それでも寄り添おうとする不器用さが、静かに余韻を残す作品でした。
レイコの嘘、すっぽかし、電話に出ないなど、実際に「ひきこもりの人にありがちな行動パターン」が丁寧に描かれてて、すごかったです。
例え人はどん底だとか、共依存だとか、言いたい事を言って指を差したとしても、ここには生命の輝きと、愛がある。どうか、この二人がどんな困難にぶつかっても離れ離れになりませんように。
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