縞間かおるさんが描く女の中でも、奔放でだらしなかったり、欲望に忠実すぎたりする女が好きだ。世の大勢が望むような、奥ゆかしくて耐え忍び、自分を抑えて他人の為に生きるみたいな女、そんな女もたまにはいるかも知れないが、それよりも現実的なのではないかと思う。この物語は、結婚式当日に新婦とその親友が、ある一件について話をする場面から始まる。性に奔放でだらしない新婦を詰る親友は、その式で友人代表の挨拶をすることになっている。そこで彼女が仕掛けたことは⁈ 彼女の本当の目的は⁈ホラーっぽい読後感のある掌編です。是非どうぞ!
特に、この作者さんの縞間先生は、「女の情念」を書かせたら「カクヨム」で右に出る者のいない方なのです。短編ではありますが、この短い話に凝縮された「女の情念」、そして、この何とも言葉で言えぬ読後感。読んでいて、背筋の寒くなるような、お話を、ゆっくりと御堪能下さい。この私がレビューする作品に、ハズレは有りませんので(キッパリ)。
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