ファイナル•ディスカッション

テロリスト集団が、C国と呼ばれる国に、核攻撃の声明を出したところから物語は始まる。

サラは、有能なシンクタンクとして、テロリストの真の目的を探る。

そして新婚であるサラの夫、レオンは、かつての戦友、ライアンと久方ぶりに連絡をとるが……。



私がすごいと思ったのは……
この作家先生の、『整理整頓能力』でございます。

恥ずかしながらー……私が同じ題材を思いついて書いたとしたら、三十話五万時程度の、ひったすら長くて、まとまらないものになりかねなかったからです。


それをこの作家先生は、たった七話、六千文字文字近くで、この映画のような物語を書き上げたのですな。



そういうやり方もある…続きを読む

これだけの短編でまるで映画を一本見たような、濃厚且つ深淵な作品。すごいなぁ。言葉の表現力。しみじみ感じました。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（95文字）

かつて友だった二人の男。
複雑な事情で敵対してしまった二人。
それでも一人の男は「対話」を諦めない…
そして、最後は。

残された者に明日への希望が。
この「希望」の幸せを願ってやみません。

短篇ですが、深い物語でした。

武力か、対話か。この作品は、その究極の選択を読者に突きつけてくる。
元特殊部隊員と戦友、そして妻。三人の視点が交差する中で描かれるのは、綺麗事では済まされない「平和」への問い。90%という数字が持つ重み、決断の瞬間の緊張感、そして最後に残される希望――読み終えた後、胸に何かが刺さったまま抜けない感覚が残る。
ハードボイルドでありながら、どこか切ない人間ドラマ。一気読み推奨です。

このレビューは小説のネタバレを含みます。全文を読む（416文字）

『ファイナル・ディスカッション』は、核の恐怖に揺れる世界を舞台に、シンクタンク職員サラがテロリストの声明の裏に隠された真犯人を追う、国際サスペンスです📖✨

本作の魅力は、知的な緊張感と感情の深みが絶妙に融合している点にあります。サラの冷静な分析と、破壊を防ぐために選ばれる“対話”という手段が、「言葉は武器にも盾にもなる」というテーマを強く印象づけます💬💥

破壊を防ぐ最後の手段は、対話かもしれない。知性と感情が交差する濃密なサスペンスを、ぜひ体感してください🧠💣🌍