完璧なアリバイのある、不敵な殺人犯。なぜ彼がこんなに堂々としていられるのか。最後まで読めば納得です。終始、冷静な探偵さんも魅力的。
いろいろ書きますが、本籍地は純文学です。 好きな作家は、横光利一、大岡昇平、遠藤周作など。外国文学では、トルストイ、モーパッサン。 ペンネームの由来は、「蟻…
私立探偵の由名時が調査依頼を受けた殺人事件、それはある素粒子物理学の研究室で起きたものだった。被害者の准教授は何者かに胸をナイフで刺され殺害され、現場の痕跡や凶器に残された指紋から、容疑者は同じ研…続きを読む
短い中に本格要素が詰まった快作です。唯一の容疑者は、被害者の死亡時刻、何百キロも離れた場所にいた。この鉄壁すぎるアリバイを崩すために必要なものは、何と〈タイムマシン〉?ハウダニットに対する疑問…続きを読む
理系女子から持ち込まれた、厄介な事件の調査依頼。それはタイムマシンによる不可能犯罪を解き明かしてほしいというもので……作中には相対性理論や素粒子といった理系ワードがちりばめられていますが、理…続きを読む
読み始めて、これはちゃんと襟を正して読まなければなと思ってゆっくり拝読させていただきました。ちゃんとハードボイルドしています。文体はともすればクラシックに見えるかも知れませんが、グッと引き付けられ…続きを読む
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