逃避の末にやって来た、銀河の最果てで見る夢と衝撃のラスト――。不思議な雰囲気のSF世界観で作者が問いかけてくるのは、人の心の有様。美しくも切ない、とてもいい短編でした。
古典作品の訳やオリジナル小説、現代語の古語訳などを書いています。 [Site] https://yamanekoya.net
多くは語りません。察してください。二万文字分積み重なった繊細な缶詰のオブジェが、ラストで蹴倒されます。言えるのはそれだけ、それだけなのです。快感だわぁ……w
ラストがすごいですね。すれ違う二人も切ないのですが、世界の最果てに残された二人の、これからの一年間を想像すると、ちょっと微笑ましいかも。
不思議な佇まいを帯びたタイトルに相応しい、幻想的な宇宙譚。導入の微笑ましいやり取りから、闖入者の登場により人々の様相が少しずつ変化していく過程の細やかな描写、そしてラストで閉じられる世界の寂寥に至…続きを読む
描写とオリジナリティがしっかりしてる。
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