足の裏が喋る主人公。
もうこの時点で設定がいかれてるなーと思いつつも…
実際に読んでみれば喋る足の裏が霞むぐらいにとんでもない個性を持ったキャラ達のオンパレードという感じの話になります。
真面目な話をすれば、"キャラの個性が強くても押しつけがましさを感じない"という事と"メインキャラじゃないキャラも手が抜かれる事なく書かれているために好感を持てる"の2点が評価するところかと。
タイトルからの印象を裏切らず、中二要素満載の作品ではありますが、従来のラノベの俺視点的な簡単な書き方ではなく、ちゃんとした小説らしい描写でしっかりされているため色んな方が読んでいけるのでは?と思いました。中二要素も押しつけがましく書かれていないので、"言い換えれば未知の想像力"なんて風に思っちゃうところも1つです。
中二病というと、いろんなタイプがいますよね。
神か悪魔かよく分からない力をその手に封印していたり。
サイキック能力を信じ、未確認生物に傾倒していたり。
マッドサイエンティストだったり。二重人格の妹だったり。
そして、この世界は実はプログラ――おっと。
だったり。
この作品ではそういう、巷にあふれる多種多様な中二病がずらり勢ぞろい。
中二病の教科書かよというくらい出てきます。
しかもしかも、ご丁寧にみっちりとそれらしい描写を伴って。
「うぁあああっ!! やだぁあああっ!! 見てるこっちが恥ずかしいっ!!」
という感じのやり取りをこれでもかと堪能できます。
よくこんなにキャラクター&シチュエーションを考えられたなと、作者さんの中二病愛に脱帽しました。
きっと皆さんの好きな中二病がみつかるはずです!!
さて、そんな彼女たちが喫茶店で働くのか――といえば、そうでもなく。
姉の中二病喫茶を救うヒロインを求めて、中二病な少女たちとの出会いを繰り返す内、主人公とその親友を自称する少女キーナは、おもいがけず自分たちの過去を清算し、新しい関係へと至るための決断を迫られることになります。
過去の因縁に囚われた自分たちの関係は本当に正しいのか。
無二の友こそが、二人の関係の終着点なのか。
もっと先の関係が自分たちにはあるべきではないのか。
はたして主人公が下した決断とは。
と、そこはお読みになって確認してください。
中二病の物語とみせかけて、少年少女の純愛物語。
やられた、しびれた、そして、キーナちゃんかわいい!!
これは第二回Webコンテスト作品の中でも、必読の一品です!! 全力でおすすめします!!
17/11/09 第2部を読了
いやぁ、吸血鬼まで出てくるとは。しかもまた微妙にポンコツの。
中二病ヒロインのバリエーションもさることながら、登場人物の奇抜さ、そしてブログの記事のおかしさといい、恐ろしいくらいに今回も独特のワールドが展開されています。
なんでこんなに流暢な文体なのに、話の内容が絶妙に狂っているんだ!!
すごい才能だと思います。
しかも、第二部では吸血の呪いによってキーナちゃんが。。。
いやこの展開は反則でしょう。。。
俺も、女の子にぺろぺろされたい!!
とまぁ、そんな王道的な展開に加えて、最後の最後のオチまで中二病。
今回も楽しませていただきました。
WEBコン2ラブコメ作品の中で、群を抜いてクオリティの高い青春ラブコメ。
その続編、読まない手はないですよ?
主人公は窃盗の疑いをかけられ、高校で浮いた存在となっていた。
そんな彼に足の裏が話しかけてくるという異様な異能が備わった。
特殊な彼だったが、ある日実の姉から、経営している中二病喫茶が潰れそうだから「本物の中二病少女を連れてきなさい!」と言われ――
中二病と異能、そして異様な登場人物達に引き込まれます。まともな登場人物が一人もいません(マッドサイエンティストくらい?)
またとあるクソブログ農場主の作品描写は、本当に読み飛ばしたくなるくらいです……こういうのを書けるのもまた才能だと思います。
とにかく読んでほしいです。
お化け屋敷とジェットコースターが融合したように、次から次へと何が飛んでくるのかハイスピードで判らない、それでいて文体はしっかりしているので読みやすいという小説です。
おススメです