クズとクズ以下を分けるギリギリの一線を守る、殺し屋とJKの物語

近未来の日本は、勇者(殺し屋)と魔王(アウトロー集団)がそれぞれしのぎを削る暴力の世界になっていた。
はじまりは、凄腕の殺し屋「ヤシロ」と、ビルから落ちてきた女子高生(勇者養成学校の落ちこぼれ生徒)・城ヶ峰との偶然の出会い。(落ちものだ!)そこから、なしくずしでヤシロに弟子入りすることになった落ちこぼれ勇者見習いのJK城ヶ峰、印堂、セーラたちとのハートウォーミングでハードボイルドな物語が展開する。

毎日のように命のやり取りをしているヤシロたち凄腕の殺し屋と魔王たち。ささくれだった世界観のなかで、どこか明るく甘さの残るJK3人組の存在が眩しく、殺伐としつつどこか笑える会話が楽しい。
クスリと剣と異能バトルの裏側で繰り広げられる恋の鞘当ても含めて、ヤシロとJKの関係性がどうなっていくのか。各章で、さまざまなピンチに陥ったヤシロやJK3人組を含めた周りの勇者たちが、切り抜けるシーンも読み応えがあります。(2016.03.13)

その他のおすすめレビュー

テリブル東京さんの他のおすすめレビュー20