クセのある人と、そんな人と付き合う人への応援歌です。

15万字の長編ですが、グイグイと引き込まれ、最後まで読み進めました。
私もサラリーマンなので仕事物語には条件反射的にのめり込む傾向は有りますが、大きな要因は登場人物の強烈な個性だと思います。
特に長門監督さん。
先週の日経新聞に載ったピアニストの中村紘子さんを悼む記事によれば、中村紘子さんの著書の1つに、有名な音楽家には変わり者が多いというクダリが有るそうです。
優秀な人材というのは得てして長門監督のようなクセのある人で、そういう人材を活かす度量の有無は、その組織の中枢の人材次第なのでしょう。読んでいて、それを感じました。
そんな感じでドンドン読み進めていたので、気付かずに14万字をクリアし、Epilogue に到着した時は、アレ?っと、つんのめりました。話の流れから、Last Episode とEpilogue の間がヤマ場だと予測していたので。
読者としては、この間を膨らまして貰いたかったなあ、という意味で星2つです。
既に、この続編season 2をフォローしているので、文字数が溜まってきたら、一挙読みさせていただきます。
最後に、タイトルの「ヒーローは眠らない」も良いですが、もう一つの「ヒーローとは◯◯」の方が私は好きです。

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